我が家の庭は猫の額ほど・・・。Part-7「夏に咲く花」

我が家には猫の額ほどの庭がある。「猫の額ほど〜」とは? インドネシアの皆さんはどう感じられるかわかりませんが、「額」はおでこのことです。日本では、猫の顔の大きさに対して目や耳の割合が多くおでこがあるのかないのかわからないくらい小さなことから「猫の額」とは面積や土地の大きさ、広さを例えるときに「猫の額ほどの庭〜」とか「猫の額ほどの家〜」といった狭いことを表現するときに使う言葉です。

さて毎日暑い日々が続きますが、我が家の庭にはこの時期「サルスベリ」の花が満開となります。毎年7月の終わり頃から9月の初めごろまでピンクの花が咲き乱れます。そもそも「サルスベリ」は読んで字の如く『猿滑り』です。樹皮の剥がれた部分がツルツルと滑る感じなので、猿も滑って木から落ちる(本当に滑って落ちるかどうかはわかりません。)から「サルスベリ」という名前がついたとされているそうです。また、中国では開花期間が長いことから漢字で「百日紅」と書きます。100日間咲く赤い花という意味で付けられた名前だそうですが、「サルスベリ」は日本で付けた和名。「百日紅」は中国で付けた名前。それを強引に「百日紅」と書いてサルスベリとしちゃったようですね!

今回「サルスベリ」について色々と調べてみたところ、他にも色々と面白い話がありましたのでいくつか紹介してみます。

縁起が悪い!

「サルスベリ」は縁起が悪いとか・・・? 今まで聞いたことありませんでしたが、「滑る」ということで受験に失敗するとか、気運が落ちるから縁起が悪いなど、また子供が木登りした際に滑りやすくて危険だからという事で、あと、お寺やお墓に植えられているイメージがあり縁起が悪いとされたそうですが、これらは迷信らしいです。お寺やお墓に植えられているのは、もともと「無憂樹」というお釈迦様が生まれた時に咲いていた花に似ているからという理由で、かつて中国から「サルスベリ」を持ち帰った僧侶がお寺の境内に植えたのがきっかけで全国に広まったそうです。

管理が大変?

生育旺盛で生命力が強い「サルスベリ」を育てる際、何もしないでそのままにしていると、10m以上大きく育ってしまうことから庭には植えない方がいいと言われています。ですが家では毎年花が終わる時期にバッサリと枝を切り落とします。なので木自体は大きくならず、次の年に新たな芽が出て枝が伸び、枝先から花が咲きます。まぁ、どんな樹木でもそのままにしていればそれなりに大きくなるので適当な選定は必要ですね。「サルスベリ」だから管理が大変ということはありませんね。

ちなみに話が逸れてしましますが、前述の「無憂樹」は仏教三大聖樹の一つで、

「無憂樹」・・・・・お釈迦様が生まれたところにあった木
「印度菩提樹」・・・お釈迦様が悟りを開いたところにあった木
「沙羅双樹」・・・・お釈迦様が亡くなったところにあった木

だそうです。

仏教に詳しいわけではありませんが、仏教三大聖樹なんて知りませんでしたし「沙羅双樹」がそのうちの一つとは・・・。かつて中学生の時、懸命に記憶した「平家物語」のフレーズに『沙羅双樹の花の色〜』を思い出してしまいました。当時は意味も理解せず丸暗記していた「平家物語」ですが、大人になって読み返してみて、改めて意味を知り奥深さを知ったのは私だけでしょうかね?

まぁ、そんなわけで「サルスベリ」の花は仏教三大聖樹の一つの「無憂樹」の花に似ているということ。皆さんも「サルスベリ」を街で見かけたら「祇園精舎の鐘の声〜」と、一節でも思い出してみてください。

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Y.K.
Y.K.
神奈川県横浜市生まれの生粋の浜っ子。初老を迎えたゴルフ大好き人間です!
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飛距離の維持と技術向上、競技ゴルフ出場を目指し、日々奮闘中。
他の趣味:庭いじり、声を出して歌う事、野球観戦・・・など。

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