日本の日用品のデザインくらべ

12月は年末ということもあり、我が家も大掃除とはいかないまでも少し念入りに掃除をしました。
大掃除は新年を迎える前にする日本独自の風習で、新年に「歳神様」をお迎えするための準備の一つになります。
「歳神様」は1月1日の元旦に、家々に新年の幸せをもたらすために、高い山から降りてくる神様と言われています

掃除にあたり新しく買ったものや古い洗剤などが揃ったので、いくつかご紹介したいと思います。

<デザインが美しい昔から愛用されている商品>

左:ウタマロクリーナー
白とミントグリーンの色合いをベースにしたシンプルなデザインが特徴で、ブランドロゴがレトロなフォントで入っています。色合いとロゴのすっきりしたデザインで、売り場でもひとめで探し出すことができます。
ウタマロ石鹸はほかにも手に馴染む形状の石鹸や、使いやすいボトルの液体洗剤など、機能性もあり、また手にやさしい成分で作られていることから、日本ではとても人気があります。

中央:ドーバー パストリーゼ77
日本の洋酒メーカーが販売している、アルコール度数77度の除菌スプレーです。食飲食業界から家庭まで使われいて、成分には酒造会社ならではの醸造用アルコールと純水を使用し、高純度カテキンで抗菌の持続性を上げているそうで、直接食品にスプレーすることもできます。
白のボディに濃いブルーと黒で商品名と説明が入っており、清潔感のあるデザインです。2019年にグッドデザイン賞を受賞しています。

右:牛乳石鹸
「赤箱」と「青箱」があり、それぞれ洗い上がりが違います。パッケージには牛乳石鹸の名前に由来する牛のイラストがあり、クラシックなデザインが特徴です。こちらも2016年に赤箱がグッドデザイン賞を受賞しています。
現在の日本では色々なメーカーからハンドソープ・ボディソープ・洗顔用に、さらに液体タイプ・泡タイプなど様々な商品が出ていますが、牛乳石鹸は昔から変わらないその使いごごちが近年、若い世代に再評価されています。

<パンチのあるパッケージデザイン?>

こちらの商品は左から浴室用・トイレ用・洗濯のしみ抜き用の洗剤です。

どれも太いゴシックのフォントで商品名が入っています。一番左の商品は比較的新しい商品ですが、中央と右の商品は長く販売されているものです。どれも力強いイメージを受け「効果がありそう」と期待させられます…が、あまり人にお見せするには生活感が強いデザインです。

<最近の流れ>

最近の食器用洗剤のパッケージは、清潔感やナチュラルなイメージを与えるデザインが増えてきたように思います。現代の方の好みに合わせて、企業側も手に取りやすいデザインを試行錯誤されているのだと思います。

上の3つはどれも浴室用の洗剤です。

右の商品はアメリカのメーカー「メソッド」の商品になります。アメリカ製は容量が多く、スプレーするのに手が疲れますが、こちらの商品はスプレーしやすく、また霧状の洗剤が広範囲にスプレーできるのでそこまで長くスプレーせず手の負担になりません。パッケージのデザインもシンプルで、浴室に置いていても生活感をそこまで感じさせません。

左と中央は日本の製品になりますが、パッケージが情報過多な印象です。スプレーガン自体は使いやすいのですが、どちらも泡で出てくるタイプなので広範囲にスプレーするには何度もスプレーしなければらず、手が疲れてしまいます。

日本の日用品のパッケージデザインはまだ過渡期にあると私は感じております。製品自体は優秀なものが多いので、使っていて楽しくなるような、そんなデザインがもっと増えたらいいと期待しています。

Profile

KimIjwmi
KimIjwmi
経年劣化の為あちこちに不具合がでて通院中。歩く速度は 5km/h

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