カレーパン

先日、買物帰りにパン屋に立ち寄り、大好きなカレーパンを買った。

揚げたての香り、カリッとした衣、そして中から溢れるとろとろのカレー。
一口食べた瞬間、じゅわっと広がるその味わいに思わず笑顔になってしまった。
カレーもパンもどちらも大好きだが、それを一つにまとめるなんて、なんて贅沢な発明だろうかと改めて感心した。 カレーパンは日本独自の文化だと言われている。
発祥には諸説あるものの、昭和初期に東京のあるパン屋が生み出したと言われることが多い。
もともとは余ったカレーを有効活用しようと、パン生地に詰めて揚げたのが始まりだとか。
その工夫から生まれた食べ物が、今では全国のパン屋やコンビニで当たり前のように売られているなんて、ちょっと感動的ではないだろうか。

カレーパンの魅力は何といっても、その「ギャップ」にあると思う。
外側は香ばしくカリカリ、サクサク。中に進むと一転、しっとりとしたパン生地と、たっぷりのカレー。
この食感と味わいの変化がたまらない。

特に揚げたてのカレーパンを頬張るとき、口の中で繰り広げられる食感の冒険は唯一無二だ。
辛さ控えめで子供でも食べやすいものから、スパイスが効いた本格的なものまで、バリエーションも豊富で飽きが来ない。

ところで、カレーパンが海外でどう評価されているのか気になったことがある。
調べてみると、日本のパン屋が多い地域ではカレーパンが「エキゾチックなスナック」として親しまれているらしい。
しかし、海外ではカレーが「お米と一緒に食べるもの」というイメージが強いため、パンとカレーの組み合わせに驚く人も多いようだ。
そう考えると、カレーパンは日本人ならではの創意工夫と柔軟な発想が詰まった食べ物だと感じる。

最後に、個人的に思うことが一つある。
カレーパンは確かに美味しいし手軽だけど、たまに「パンの中にカレーが少ない!」と感じることがある。
もっとカレーをたっぷり詰め込んでほしい、なんてわがままを言いたくなるのだ。
それでも、お店でカレーパンを見つけたときのワクワク感は、何度食べても変わらない。

揚げたてを頬張るのもよし、電子レンジで温め直してほっこりするのもよし。
カレーパンは、どんなシチュエーションでも私たち(いや、私!)を幸せにしてくれる、そんな魔法の食べ物だ。

また今週末、パン屋でカレーパンを探してしまいそうな気がする・・・。

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PEACE CITY に住んでおります。
アウトドアブームが落ち着いた今、
ボタニカルブームに足を踏み入れようとしています。

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