
飴ちゃん文化
日本の関西地方、特に大阪では「飴ちゃん文化」というものがある。
いわゆる大阪のおばちゃんが「飴ちゃん食べる?」とどこからともなく飴を出し、
一瞬にしてみんなを笑顔にする魔法のような瞬間である。
単なる飴のやり取りではなく、人と人との心の触れ合いを表し、家族や友人、学校や職場で飴ちゃんを分け合うことで、みんなが仲良くなれる。
大阪では、電車の中で隣に座った見知らぬ人に飴を渡し、それをきっかけに話が盛り上がることもよくあるそう。飴ちゃん文化は、食べ物以上の意味を持ち、コミュニケーションのひとつとして重要な役割を果たしている。
海外の「キャンディ文化」とは異なり、日本の「飴ちゃん文化」は子供だけでなく、大人も楽しむことができる。キャンディが主に子供のおやつとして親しまれているのに対し、飴ちゃんは人々の仲を良くするコミュニケーションのツールとしても利用される。
「飴」ではなく「ちゃん」をつけて「飴ちゃん」と呼ぶことも、親しみやすく温かい気持ちにもなる。
そういえば、私が働いているオフィスのカウンターにも、少し前から飴が置かれるようになった。
ミルク、果物味、ソーダ味、のど飴など数種類があり、その横には「ご自由にお取りください」と書かれた紙が貼ってある。
大阪のおばちゃんは不在だが、そこにはちゃんと人と人をつなげるコミュニケーションが存在する。
飴があることで、コーヒーの代わりにもなり、仕事中に一息つくこともできる。
飴一つで心が温かくなる、そんな素敵な文化を大切にしたいと思う。
さて、今日はどの「飴ちゃん」を食べようかな…
カウンターに置かれた飴を見ながら、そんなことを考えている。
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PEACE CITY に住んでおります。
アウトドアブームが落ち着いた今、
ボタニカルブームに足を踏み入れようとしています。
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