
ご当地パンフェスタ
最寄りの駅構内で「ご当地パンフェスタ」が開催されていました。北海道から沖縄まで日本全国各地の人気のパンを集めた催し。全国各地で長年愛され、通常はそこでしか手に入らない種類豊富なご当地パンたちは、見ているだけでも楽しく、お腹が空いてきます。それぞれのパンの紹介が可愛らしい手書きのPOPで飾られているのも、心惹かれる要因でした。
全種類食べてみたい気持ちを抑えて迷いに迷い購入した3品を紹介します。


1つ目は、力士のイラストが目を惹く「力あんぱん(ちからあんぱん)」。岩手県花巻市の「オリオンベーカリー」さんが販売するご当地パン。パッケージの「もち入」の文字通り「お餅」が入ったあんパンです。日本ではお餅が入った料理を「力(ちから)〇〇」と言いますが、「腹持ちが良く、力がでるから」という意味があってその様に呼ばれているそうです(諸説あり)。パンを割ると、しっかりとした生地のパンの中に大福のようにお餅で包まれたつぶあんが入っていいました。パンというより大判焼きに近い感覚で、ずっしりどっしりとしたボリューム満点のパン。お餅が入っていることで楽しめる独特の食感もよく、「餅とパン」の組み合わせはクセになりそう。食べると力が沸いてくるようです。


2つ目はキレイな緑色の見た目が印象的なメロンパン「メロンの妖精」。京都府京都市「山一パン総本店」さんで販売しているメロンパンです。パン生地の上にビスケット生地をのせてグラニュー糖をまぶし、格子模様の筋をつけて焼いた、いわゆるオーソドックスなメロンパンではなく、しっとり系のメロンパンです。まず優しい緑色がとても美しく、表面はつるっとすべすべしています。袋を開けた瞬間からメロン果汁のような爽やかな香りがふわ〜っと広がり弾けます。中にはメロン果肉のような色のオレンジクリーム入り。しっりとした生地、ねっとり系でしっかりメロンの味がします。小ぶりなサイズ感と上品な甘さで、もう1つ食べたくなる美味しさでした。
3つ目は、お豆好きにはたまらない大粒の黒豆が入った「黒豆ぱん」。大阪府大阪市にある「Kroome(クロメ)」さんで販売しているパンです。Kroomeさんは、4代に継がれる蕎麦屋と京丹波黒豆農家さんとの出会いから生まれたという珍しいパン屋さんだそう。黒豆食パンが有名とのことですが、今回のパンフェスタに登場していた「黒豆ぱん」も絶品でした。しっとりしたパン生地よりも多いのではないかと思うほど、大粒でコクがあり濃厚で旨みが強い、そんな京丹波の黒豆がダイレクトに味わえる、やみつき間違いなしのお味でした。
おやつや主食の代わりに手軽に食べられるパン、日本のパンに触れる機会がありましたら、ぜひ色々食べ比べてみるのはいかがでしょうか。