沼から出てきた話
最近の日本では、趣味などに夢中になり深くハマることを『沼』と比喩的に表現してますがそれは、わたしにとっては文字通り『沼』という体験でした。
この数年を振り返ってみると、仕事意外の生活のほとんどをそれに費やしていた気がします。
わたしが夢中になったのは、あるSNSでした。
誰に誘われるでもなく軽い気持ちではじめましたが、まさに自分のためのSNSなのではないかと思いました。
なんて素晴らしいのだと!どんどんのめり込んでいきました。
基本的に、いつもそのことについてばかり考え、何かアイデアが浮かべばすぐにテスト。実行に移す。
朝でも、夜中でも、寝起きでも、夏休みでも関係ない!
12月24日のクリスマスイブ、街中でマライアキャリーの歌が流れていようと関係ない!
生活のほとんどはSNSに繋がっていくというような状態で、まさに沼にハマった状態だったのです。
専用にノートを買ってアイデアをたくさん書き、自分なりに分析もする。スマホのメモにもネタがぎっしり。
(アイデアといっても、良いものもあれば、くだらないものもあったりと色々です。)
ですが、昨年の12月のはじめ頃にふと思い立ち、ちょっと休憩してみようと考えたのです。
そして、それからは一切の投稿をストップしました。
SNSはとても楽しいし便利です。意外な出会いもあったりと嬉しいことも多いのですがあまりに振り回されすぎて身体が疲れていたようです。
『沼』から抜け出して数ヶ月たちましたが、とってもおだやかな気分でいます。
そういいながらも、ときどき気になって覗いているので、いまだに足だけは沼に浸かった状態なのかもしれません。
それでも以前のような過剰な熱心さはなくなり、落ち着いて楽しみながらSNSを見ることができてます。
始めたくなったら、また始めればよいし、疲れたらいつだって休憩していいと思うのです。
そんなゆるいスタンスで長く付き合っていくのが、わたしとSNSの心地良い距離感のようです。
そして、きっと今度は軽やかに、沼の中をすいすいーっと渡れる気がしています。
もしかしたら、次は別の新しい『沼』が見つかるかもしれません。
そんな未来のことを楽しみにしながら最近は過ごしています。
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”日常を少し違った視点で見てみる”をテーマに
自分の周囲、半径5メートル位にあるものなどについて書いています。
音楽やアート、文学が好きなグラフィックデザイナー。
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