タクティカートオーケストラ in サントリーホール
以前から一度行ってみたかった、東京のサントリーホールへ今回初めて行ってきました。
サントリーホールはクラシック音楽のコンサートホールとして1986年にオープンしました。
大小2つのホールがあり大ホールの客席数は2,006席あるそうです。大ホール建設にあたり指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤンの助言でドイツのコンサートホールを参考に、舞台の後ろにもP席と呼ばれる客席を設け、客席全体が舞台を囲むような珍しい形となっています。
大ホールに入った瞬間目に飛び込むのは正面に据付けられた大きなパイプオルガンで、コンサートのパンフレットにはこのように書いてありました
「パイプの総数は5,898本。オーストリアの名門リーガー社のマイスターが、ホールの音響特性にふさわしい柔らかく暖かみのある響きを求めて、1本1本手作りで製作したものです。手で弾く鍵盤が4段と、足で弾くペダル鍵盤があり、演奏者はそのすべてを自在に操ります。
ホール全体を震わせる重低音、金属を活かしたきらびやかな高音、木のぬくもりを感じさせるまろやかな音色…」
今回パイプオルガンの演奏もありましたが、ホール全体が一つの楽器になったように全身で感じる、荘厳でとても迫力のある演奏でした。
今回の楽団は「タクティカートオーケストラ」という2020年に結成された新しい楽団で、国内外で活躍する若手実力派の音楽家たちによる新進気鋭のプロオーケストラで、定期演奏会をはじめ、コンチェルトシリーズなどを主催公演として、年間約15公演を実施しているそうです。タクティカートオーケストラとしても今回サントリーホールでの演奏は初めてと言う事でした。
今回のコンサートはクラシックをより多くの人に広めたいとの趣旨で開催され、楽曲も多くの人が一度は聞いた事があるであろう有名な曲で構成されていて、就学前3歳から入場出来る敷居の低いコンサートとなっていました、奏者も若手らしくパワフルな演奏で、観客との一体感もありとても満足出来るものでした。
今回のコンサートマスターはヴァイオリニストの崎谷直人(さきやなおと)さんで、1987年生まれの崎谷さんは幼少期よりヴァイオリンの実力を発揮し11歳でノボシビルスク国際コンクールジュニア部門第1位、ケルン音楽大学に最年少15歳で入学。その後国内外の複数の音楽学校等で研鑚を積み2014年より8年間、神奈川フィルハーモニー管弦楽団ソロ・コンサートマスターを務めるなど、輝かしい経歴の持ち主ですが本人はいたって謙虚で、今回の楽曲合間のトークでも控えめな性格が良く出ていました。崎谷さんによる「G線上のアリア(バッハ)」の素晴らしいヴァイオリン独奏も聴かせていただきました。
ホールで聴くオーケストラ演奏は久しぶりでしたが、音のダイナミックな広がりや生身の指揮者や演奏者から感じられる動きや息使いなどを全身で浴びる生演奏は、やはりCDなどでは絶対に味わえない魅力があることを改めて実感しました。
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大阪生まれの東京育ち、子供の頃芸能事務所に所属して数年間活動していました。
オールドキャンピングカーでのお出かけと野鳥、コーヒー、クラシック音楽が好きな middle age
です。
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