日本人の食卓に欠かせないスープ「味噌汁」について

味噌汁は日本料理の代表的なスープで、味噌と鰹節や昆布、煮干しなどのダシを使って作ります。
具材には野菜や豆腐、麸、魚介類などを使用します。日本では「一汁一菜」の考え方があり、
味噌汁はご飯と同じくらい食事に欠かせないものです。
日本食レストランでは、ほとんど必ず味噌汁が提供されます。

味噌とは

味噌は、大豆や米、麦などの穀物に塩と麹を加えて発酵・熟成させた調味料です。
塩味、甘味、旨味、酸味などが複雑に絡み合った香り高い味です。
醤油と並んで日本料理には欠かせない存在です。

味噌汁の歴史

飛鳥時代(A.D. 600〜700くらい):
味噌は中国から伝わりました。当時は贅沢品で味噌を水に溶かさず、そのまま食べていました。

鎌倉時代(A.D. 1200〜1400くらい):

すり鉢で粒味噌をすりつぶす調理法が確立し、水に溶かし味噌汁として調理される様になりました。
また武家社会で一汁一菜の食事スタイルが確立し、武士は毎食味噌汁を飲んでいました。

室町時代(A.D. ~1500くらい):

大豆の生産が増え、農民たちが自家製味噌を作るようになり、味噌が保存食として庶民にも浸透しました。

戦国時代(A.D. ~1600くらい):

戦場で兵士たちは貴重なたんぱく源として味噌汁を飲んでいました。
味噌で煮込んだ植物の茎を紐として使い、食料が尽きると刻んでお椀に入れ、お湯を注いで食べていました。

江戸時代(A.D. 1700〜1900くらい):

味噌を使った料理が発展し、味噌汁が庶民の味となって飲まれ始め、味噌が生活に欠かせないものになっていきました。

現代(A.D. 〜2024)

現在の日本の食卓の基本はご飯・味噌汁・主食・副食の組み合わせです。
それくらい日本人の国民食として親しまれています。

味噌汁の健康効果

味噌は「医者いらず」とも呼ばれ、大豆由来の良質なたんぱく質や豊富な栄養素が含まれています。
コレステロールの抑制、老化予防、ガンの予防、胃潰瘍予防、整腸作用、消化促進などの健康効果があると言われています。

味噌汁を食べられる場所

基本的に日本食レストランで、主菜である肉・魚と主食のお米と一緒に付け合わせとして味噌汁が提供されます。
ただし、具材は豆腐・わかめなどのベーシックなものが多いです。
また、コンビニやスーパーでインスタント味噌汁という、お湯を注ぐだけで味噌汁を楽しむ事ができる商品も購入できます。
あと、珍しいですが味噌汁専門店もあり、具材たっぷりの味噌汁を楽しむことができます。

例:浅草のおみそ汁専門店 MISOJU(リンク:https://misojyu.jp

日本に来ることがありましたら、お食事の際は是非「味噌汁」をお試しください。
日本食の醍醐味を味わえること請け合いです。

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