親知らず

昨年の9月頃に検診の為、歯医者へ。
レントゲンを撮り終えて先生が来るのを待っていると、いつもの言葉が。。。
「そろそろ親知らず抜かないとですよ」歯医者に行くたびに毎回言われる言葉。
その度にビクビクしてた。先延ばしにしてた。

「抜かない選択肢はありますか?」と聞いてみたら食い気味に「無いです」と言われる。割と強めに言われる。先延ばしにすればするほど骨も固くなってしまい、抜くのが大変になるという。普通の歯と同じように生えていれば抜く必要がないが、横に生えていて奥歯に圧迫しそうだ。
なおかつ、歯茎に埋まってしまっているので、歯茎を切開し、骨を削りながら砕いて抜いていくという・・・怖い・・・無理。と思ったがもうどんどん時間だけが経っちゃう。

いよいよ抜くか・・・迷った末に、、決めた!抜こう。

先生に告げるとここでは抜けないので大学病院を紹介しますと言われた。ここでも少しビビる。大ごとだなぁ。。。
予約の電話を入れるとまず1回目は、親知らずの現状確認と施術の説明。歯医者さんで聞いていた方法と同じ。
まれに施術後、まひやしびれが残るかも知れないと言われる。
きっと医学のルールで患者に言っておかないといけないんだろう。
でももう腹をくくってるので抜くしかない。
ちなみに上の親知らず2本はずいぶん昔に抜いた。
今回、下の2本を抜く。1日で両方いっぺんには体力的に無理があるので抜けないとのことだった。まずは右下の歯から抜く。
2回目の予約が約1ヶ月後に取れた。もうここから1ヶ月間が憂鬱でしかたない。楽しいことを考えていても、親知らずが覆い被さってくる・・・色々な人から話を聞いても、痛い話ばかりで全然良い話が飛び込んでこない。
口が開かない、ご飯も食べられない、口の中が血だらけ、痛くて眠れない、枕が血に染まる・・・全部マイナスワード。
中には親知らずが生えてこない人もいた。なんて羨ましい。
もうやめたい。。。でも先生の「抜かない選択肢は無いです」の言葉が浮かんでくる。

そんなことばかり考えて1ヶ月が過ぎて、いざ1本目の抜歯へ。
緊張感がすごい。足取りが重いという言葉がピッタリだ。
受付をするのも怖い。帰りたい。。。
もう痛いのは分かっていたから、どのくらい痛いのか楽しもうと思って受付へ向かう。いつもは待ち時間が長いのだが、夕方に予約したため人も少なく、受付後すぐ呼ばれる。ひと息つく暇も無かった。

いざ、施術へ。麻酔を3本打ち、効いてきた頃にいよいよ先生が「始めますね」と。
もう覚悟を決めてる。先生を信頼して全てを委ねよう。

麻酔がしっかり効いていたので、施術中は痛みを感じない。いい感じだぞ。
途中、先生が「あれ?」「う〜ん」という言葉が漏れ聞こえてくる。
助手さんに聞いたこともない器具の名前を「ちょっと持ってきて!」と言っている。
不安になるなぁ。抜けないんだろうなぁと思いつつ、助手の方があごが動かないようにぐっーーーと抑えた。怖い。先生の手も抜くための力が入っているのでぷるぷる震えながら抜いているのが伝わる。こんなにぐりぐりやられてるし、あぁ麻酔が切れたら絶対痛いなぁと思いながら1時間。やっと抜けた。
安堵感が半端ない。
うれしい。

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little twoos
little twoos
小さい頃から野球が大好き。学校から帰ってきては毎日毎日、外で友だちと野球をしていた。友だちの家に集まってゲームをするときも、もちろん野球ゲーム。夢はもちろんプロ野球選手になることだった。音楽はずっとミスチル。野球とミスチルが自分の青春。

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