映画に出てくる戦車のお話
私は軍事マニアでも自衛隊オタクでもないがひょんなことから先日、陸上自衛隊の「富士学校開校 富士駐屯地 開設70周年記念行事」というイベントに出かけてみた。
会場では装甲車や現役戦車の試乗会、装備品の展示、戦車や装甲車などによる演習風景の見学など迫力満点のイベントであった。その中で特に関心を引いたのが陸上自衛隊歴代戦車の展示だった。先述したように軍事マニアではないので戦車の種類や形式名など詳しくないが、戦争映画好きには欠かせない戦車の展示は映画のワンシーンを思い出させる懐かしくもあり、迫力のものであった。まず驚いたのがM4シャーマン戦車(型式はM4A3E8)。この戦車は先の大戦で日本軍がコテンパンにやられたアメリカ軍の当時の戦車で、大戦後に改良が加えられ陸上自衛隊に供与されたもので1970年半ば頃まで主力戦車として使用されていたとは・・・まったく知りませんでした。この戦車は第二次世界大戦を題材にした映画にはよく登場する最もポピュラーな戦車といえる。私が真っ先に思い出したのがクリント・イーストウッド主演の『戦略大作戦』(原題:Kelly’s Heroes)だ。この映画は子供の頃見た大好きな映画の一つで、マカロニウエスタンやダーティハリーでしか見たことのないイーストウッドが戦争映画に出ている衝撃と、ドナルド・サザーランドが演じる超適当な戦車隊長など、型破りの兵隊たちが敵陣奥深く侵入し金の延べ棒を奪うという、破茶滅茶なストーリー。登場するアメリカ軍の戦車がこのM4シャーマンです。話がそれますが、この映画のドイツ軍タイガーI戦車が本物そっくりで当時としてはピカイチの出来(ソ連のT34という戦車を改造して作った)でした。また、映画の冒頭の口笛によるマーチ調の曲がやたらとかっこよく、エンディングの曲も戦争映画とは思えないとても素晴らし曲だったと記憶しています。
次の戦車が61式戦車。こちらは戦後日本の国産初の戦車ということで馴染みのある戦車です。この戦車は高校生の時に見た角川映画の『戦国自衛隊』を思い出させます。千葉真一、渡瀬恒彦等が演じる自衛隊のある部隊が訓練中に戦車や装甲車と一緒に戦国時代にタイムスリップするという設定で、当時はセンセーショナルな内容でテレビ放映も含めて何度も見た作品です。夏八木勲が演じる戦国武将が千葉真一に「一緒に天下を取ろう!」と言ったシーンも印象的だ。後になって知ったのですが、実はこの映画に登場する61式戦車は本物ではなく、8000万円(当時)をかけて角川事務所で製作されたレプリカだったそうです。その名も「角川61式戦車」と呼ばれその後、宮沢りえが女優デビューした『ぼくらの七日間戦争』(この映画は見たことがない)にも登場したとのこと。まぁ、映画のために本物の戦車を作ってしまう当時の角川春樹事務所には脱帽です。 そんなわけで、陸上自衛隊の「富士学校開校 富士駐屯地 開設70周年記念行事」の一日を終え、戦車の展示は戦争映画のワンシーンを思い出させてくれた〜まぁまぁ、楽しいイベントでした。
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神奈川県横浜市生まれの生粋の浜っ子。初老を迎えたゴルフ大好き人間です!
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飛距離の維持と技術向上、競技ゴルフ出場を目指し、日々奮闘中。
他の趣味:庭いじり、声を出して歌う事、野球観戦・・・など。
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