
ハンカチ使ってますか?〜YLINUM/イリナムのハンカチ〜
京都は、イタリアのコモ、フランスのリヨンと並ぶ、プリント染色の都でもある。
京都のプリント染色の歴史は、江戸時代元禄年間まで時代を遡る。
この時代に、織りや刺繍ではなく、絵師が描いた扇絵の画風を活かした多彩な色彩による小袖の生地が染めによってつくられるようになり、流行となった。
花や風景などの絵画的な文様は、手で輪郭を描き、手で色を挿して染め上げる。その後、江戸時代末期から明治時代初頭にかけて、型紙を使った「捺染技法による型紙友禅」が生み出された。
そして現代まで、日々の改良によって、京都で職人達の手によって染め上げられる手捺染の技法が引き継がれているのだ。
そうした技法を駆使した着物もあるが、手作業のため高級な印象も強い。
京都では、そんな技法と共に、丁寧に織り込まれた日本生地の小物類が多く、価格も手頃で、普段のファッションにも取り入れやすいものも多くある。
中でも最近発見したのは「イリナム」のハンカチ。
https://www.ylinum-shop.com/
中でも一推しが「イニシャル刺繍のハンカチ」。
https://www.ylinum-shop.com/?pid=58731223
純白の綿サテン生地にYLINUMオリジナルの繊細なイニシャル刺繍を施した上品なハンカチ。
シンプルだから男女区別することなく使えるところも良い。

丁寧に作り込まれたハンカチは、口紅やコーヒーがついても洗えば簡単に落ちる。何を拭いてもエレガント、実は京都でレベルの高い職人技で作られている。繊細だが、それでいて長く使い続けられる上質なファッション小物だ。
また、このお店を作ったディレクターは、長年バイヤーをしていた方なので、セレクトの雰囲気が他とは違う。
露骨に気取りすぎてもいないけど、どこにでも売っているようではなく、質の良さが伝わるデザインで揃えているのは、やはりファッション業界を経験している人がプロデュースしているからことそできる”外し”だと感じる。
*ここで豆知識!*
実はハンカチを贈ることは「お別れの挨拶」という意味がある。
大切な友達や家族にプレゼントで贈るのには注意が必要だ。
しかし、どうしても嫌いな人に贈り物をしなければいけない場合、何にするか悩んでいるなら…おすすめだっ!
イニシャルで集めるのも素敵。
私は10年前に、”S”と”K”を買ってみたが、刺繍が解けることも、毛羽立つこともなく、未だに健在。黄ばんできたら漂白すればよし。
今度は白い刺繍も買ってみようと思う。
どれだけ汚しても、簡単にきれいになっていつまでも使え、時代を選ばないなんて、これ以上のサスティナビリティーがあるだろうか?
Profile

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新潟県出身。田舎生まれ女子校育ち。
最近クラシックバレエを習い始め、怠惰な心身を鍛えるべく日々奮闘中。
趣味はいろんな国のオーガニック商品のパッケージ集め、アプリで縁起のいい方角を探すこと。
好きな食べ物は炊き込みご飯、苦手なものはマヨネーズ。
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