7月中旬、まだ天気がぐずついてはっきりしない週末に
山梨県は富士吉田市にある杓子山ゲートウェイキャンプというところへ
グランピングに訪れました。
自前の道具など一切無いキャンプ未経験の我が家にとって、まずは手ぶらで楽に楽しめそうなグランピングがまさにうってつけのアウトドア体験。
無理やりねじ込んだスケジュール、天気予報ではほぼ雨模様、この梅雨時にもうそればかりはどうしようもないことなのでこれはもう雰囲気だけでもいいよねと、前の晩に諦めムードで話していたのが嘘のよう。
目的地富士吉田に向かうまで一切雨に見舞われることもなく、これは日ごろの行いのせいかな？と思いながらも、道がだんだんと自然に包まれていくのを感じつつ、心を弾ませるのでした。
自宅からは2時間あまり、車を走らせ森を抜けぐんぐんと山に入っていくとようやくキャンプ場が見えてきました。
目の前に広がる壮大な富士山が出迎えてくれた…らよかったのですが、あいにくの天気、富士山が見えたであろう景色の一角は雲がかかり何も見えませんでした…まぁしょうがない！
チェックインを済ませ、案内されたドームテントに入ると、まるで高級ホテルのような空間が広がっていて、大きなベッド、スタイリッシュなインテリア、そして窓からは富士山の絶景。自然の中にいるのに、こんなに快適に過ごせるなんて、グランピングって本当に贅沢だ！。
と思いたかったのですが、写真で見るよりさほど奥行が無く、まぁ広角で撮れば
そう錯覚するよねといった具合で、ベッドも横並びに4床所せましと並べられて、まぁこんなものかという感じ。
決して悪いわけではないけど、写真と脳内で膨らませたイメージとのギャップがあるなぁ。
ただ設備も整っていて、環境的には素晴らしく、何より子どもたちがとても喜んでいたので
あれこれ望むのは贅沢だ！と反省しました。
前日の雨の影響もあり若干湿気が強かったのですが、山間のキャンプならこんな感じなんでしょう。
落ち着いてから少し、あたりを散策。
施設内には４か所貸し切りの露天風呂があり、チェックイン時に予約を済ませます。
やっぱりご飯を食べてからゆっくりお風呂と考えている人が多く、希望の時間はどれもいっぱい。
なので、うちの家族は先にお風呂、そして夕食という順番にしました。
お風呂に行ってみると、洗い場が２つ、外には広々としたお風呂、その先に抜ける緑あふれる山々や鳥のさえずりといった自然の音を聴きながらゆったりとした湯船に浸かり、日々の疲れを落として極楽気分になれます。
夕方、涼しい風が吹き始める中で施設の方がバーベキューの準備をしてくれました。
地元で採れた新鮮な野菜や肉を炭火で焼きながら、じゅうじゅうと音を立てる香りにお腹がグーッと鳴りました。
甲州富士桜ポークや厳選牛赤身肉ステーキ、あらびきウインナーと牛ハラミ肉
あつあつとろーりのチーズフォンデュ、野菜の旨味たっぷりつまったラタトゥイユ、若鶏もも肉の具だくさんアヒージョのスキレット料理。
大人2人子供2人では、うちの食戦力から考えるとちょっと多いくらいの料理の数々で、どれもすごい美味しくて最高のBBQでした。 夜になると、富士の裾野に広がる富士吉田市の街の灯りが煌々と瞬いていて、虫の音以外には何も聞こえない静かな夜に耳を傾け自然を満喫していると、日頃のストレスが溶けていくようでした。
雲も流れて一瞬だけ月が顔を出し、富士急ハイランドからの花火が見えました。
うっすらと富士山のだけ輪郭が見えるようになり、明日の日の出を見る登山客の灯りが列をなすのが確認できました。
それはまるで空につながる光の階段のように見えてとても幻想的な景色でした。
おなかも一杯になって、自然と眠気が押し寄せてきたので
一同就寝…したのですが、なぜでしょう。
歳のせいか、枕が変わったせいか全然寝付けず…
やっとこのことで眠りに落ちそうなまさにそのタイミングで、
ものすごい獣の鳴き声があたりに一面に響き渡りました。
何とも言えない獣の鳴き声、数体はいるのではないかというくらいのもので、サルなのか、知らない動物なのか、とにかくその様子を見るのも怖いくらいの唸り声で目がすっかり冴えてしまいました。
おそるおそるドームテントのカーテンを開けて外を覗いてみると…
なんとそこには、数十体居るかのように聞こえた鳴き声からは全く想像もつかない動物が居たのでした。
それは、シャム猫と三毛猫の2匹。
お互いに求愛してただ激しく鳴いていたというオチ。
予想出来ないとんでもないオチにびっくりして、よそでやってくれ！と思いながらトイレに向かいつつ、申し訳ないですが、猫をその場から追っ払いました汗
朝、鳥のさえずりならぬネコの求愛で目が覚めると、まだ天気は曇り模様で、富士山が優しく迎えてくれはしませんでしたが、大自然の景色はとても気持ちが良く、その自然に囲まれた小屋でいただく朝食は本当に素晴らしく美味しかったです。
新鮮地卵のスクランブルエッグや焼きたてのパン、フレッシュなサラダ、ヨーグルトなどとても豪華な朝食で最高でした。
今回のグランピングは、日常とは全く違う経験で、まさに心身ともにリフレッシュする時間となりました。
