
温泉とホースセラピー ~那須滞在記①~
先日、関東地方最大の面積を誇る栃木県に観光に行ってきました。
栃木といえば、世界遺産の日光東照宮をはじめとして、有数の観光スポットがそろっており、とても魅力的なところです。
世界遺産、温泉、それにいちご、ラーメン、餃子などのグルメもいっぱい、樹齢160年におよぶ600畳敷の大藤棚で有名なあしかがフラワーパークや那須連山の山麓に広がる那須高原、日本百景にも選ばれた奥日光の入り口にある中禅寺湖日本三大名瀑のひとつ華厳滝、紅葉シーズンには絶景のドライブコースとなるいろは坂数えきれないほど、栃木県のエリアごとに楽しめるスポットが点在していますが、このほど、家族で訪れたのは栃木県北部に位置する大田原市。
松尾芭蕉「奥の細道」と縁の深い場所として知られていて、芭蕉が歩いた足跡を辿ることが出来ます。
また、大田原市観光協会のキャラクター「与一くん」でもわかるように、源平屋島の戦いで平家の扇の的を射抜いた一矢必中の神業をもつ源平合戦期で最も有名な武将のひとり那須与一が幼少期を過ごしたといういわれがあり、キャラクターにもなり、銅像もあります。
他の市に比べて、観光の目玉が若干弱めですが、すごく良いところです!
前回の旅行に続き、今回もあいにくの天気で、曇りから雨になってしまいました汗
3連休の初日ということもあって、都心を抜けるまでにまぁまぁ嫌な渋滞に巻き込まれて休憩をはさみながら4時間ほどかけて今回泊まる宿につきました。
子どもたちにとっては初めてとなる旅館タイプの宿でしたので、いつもと違う雰囲気で大はしゃぎでした。
館内はとても落ち着いた佇まいで、庭や池があってとても日本的な情緒があり、きょろきょろしながらお部屋まで案内されると広がる景色に思わず揃って声をあげてしまいました
4人でも勿体ないくらいの広さ、なんとベランダにはかけ流しの温泉もついていました!
くつろぎながら、夕食まではまだ時間があったので、早速一人で入りました。
あいにくの雨模様でも、秋のひんやりとした夜風を感じながら陶器でできた瓶のようなお風呂につかり、ボーっと外を眺めながら日ごろの疲れが落ちていくのを感じました。
夕食は、宿泊者べつの個室処にて旬のものをふんだんに使った会席料理をゆったりと頂けて、至福の時を過ごすことが出来ました!
夕飯を頂いてから、少し膨らんだお腹を休めつつ、息子を連れて、宿泊者専用の露天風呂に向かいました。
室内風呂とその奥にはヒノキの露天風呂があり、春ともなれば、桜の名所城山公園を望み桜の季節には見事な景観を楽しみながら湯に浸かれるそうです。
次の機会があれば、桜舞う春か雪が舞う冬に行ってみたいなぁと思いました。
翌朝、朝ごはんを食べに大広間へ移動。
時間予約で案内されたテーブルに着くと、これは全部食べられなさそう…と思わせるくらいの豪華なメニュー。
温泉のお湯(飲めるそうです)入り湯豆腐だったり、焼き魚だったり、栃木県産の自然薯など、夕飯に引き続き、あぁまた食べてしまう…と思わせるラインナップ。
普段、自宅での朝ごはんは眠気に負けてほとんど食べないのに、旅行先の朝ごはんはどんなに寝不足でも食べちゃうのは毎度不思議。
そんな大人とは対照的に、子どもたちはその量に圧倒されて完食できず、食べやすそうなものから何とか平らげていました汗。
朝ごはんを頂いて、チェックアウトまで、まだ少し時間があったので、ラストチャンス!と言いながら息子と一緒にお部屋の露天風呂に入りました。
部屋に温泉があるのは、本当に贅沢ですね!
チェックアウトして、本旅行のメインイベントのであるホーストレッキングに向かおうとしていたのですが、前日の天気から好天することもなく、中々な雨模様。
小雨程度ならポンチョを着てのホーストレッキングが可能でしたが、それもまぁ一目みて無理だろうなぁという天気。
案の定、牧場から連絡があり、中止となってしまいました泣。
ただ、雨天の場合は馬と触れ合えるホースセラピーが出来るとのことで、そちらのイベントに切り替わりました。
カーナビによるとここから目的地NASU FIRM VILLAGEまで20分と出たのですが、なんだか迷いに迷って30分ほどかけてやっとこさ目的に到着しました汗
NASU FIRM VILLAGEはこの大田原市の那須高原の大自然に囲まれた豊かで広大な敷地にあるファームで、馬との触れ合いや、ホーストレッキングやホースセラピー、ウェディングフォトなどが体験できる施設です。
カフェレストランが併設されており、ファームで採れた旬野菜を使用したランチボックスを頂くことができます。
カフェは、おしゃれでインテリアひとつひとつにこだわりがあるようで、非常に落ち着いた雰囲気で素敵でした。窓の向こうには広大な自然の丘陵が望めて、絵画のような景色。
日本ではないような、どこか英国の田園風景に近い感じで、以前留学していた英国での生活をふと思い出させるぐらいの大変美しい景色でした。

受付を済ませて、お馬さんたちの居る白い厩舎に向かいました。
ファームのお姉さんに従って、注意事項を聞いてからいよいよホースセラピーの始まりです!
外は、とんでもない土砂降りになってしまい、雨が厩舎の屋根を穿ってすさまじい音を立てていました汗


そんな中、今日のような雨模様の際に、馬たちが運動する厩舎内のやわらかい砂地の上をゆっくりと弧を描くように馬を引いてまわって、首を撫でたり、馬との距離感を徐々に縮めながら、それぞれ馬と触れ合いました。
家族四人でそれぞれ10分程度ずつでしたが、こどもや大人、男女によっても馬の感情や向き合い方が異なっていて大変面白かったです。
その後、厩舎に戻り、ブラシがけをしてあげました。
ちゃんと毛並みに沿って丁寧にブラッシングをしてあげると、馬もリラックスしてあくびをしたり、もうちょっとここをブラッシングして欲しいなという箇所があると自分で身体を動かしたりして、人間とさほど変わらない仕草にとても癒されました。

4人分しっかり、ブラッシングしてリラックスしたところで、エサやりの時間になりました。
人参スティックを口元に持って行ってあげると、あっという間に口の中に吸い込まれていきます。
子どもたちも最初はおっかなびっくりでしたが、慣れてくると上手にあげられるようになり、とても満足気でした。
よかった!よかった!笑


あまった餌を他の馬たちにもおすそ分けして、外に出るとさっきまでの豪雨が嘘のように晴れ間が出てきて、真っ青な空と強い日差しが顔を出してきました汗
本来なら美しく見晴らしのよい那須野が原の緑を眺めながら、のんびりと馬に乗って歩いていたのですが、これはこれで十分、非日常的な体験でリラックス出来て、まさにホースセラピーを十分に体感できたなと思いました。
綺麗に晴れ渡ったファームを眺めながら、ゆっくりランチを取り、次の目的地をめざすことにしました。
続きは茄子滞在記②で触れることにします。