
大奥の食卓〜実は側室の方が長生きだった?!
食文化を見ればその国がわかる、というが、日本は太古から、基本的にはあまり大きく変わっていないように感じる。
例えば昨今流行りの粗食ダイエットも、そもそも我々にとっては当たり前のことだった。(多くの国ではソウルフードに揚げ物が多い印象だから、めずらしく感じるのかもしれない。) そこで気になるのが、「日本の美女たちは一体何を食べていたのだろうか?」ということだ。
調べるほどに、なかなかに、豪華でありながらも丁寧な暮らしぶりであったので、ここで簡単にご紹介したい。
「大奥」とは、将軍の血筋を絶やさないために集められた女性たちの宮殿。
大奥 – Wikipedia
要はハーレムのこと。 最高の地位に君臨する女性は御台所=MIDAIDOKORO(キッチンのことではなく、貴婦人という意味)。
そこから正室(奥様)→側室(愛人…)と続くが、最高人数は2000人にも達したと言われている。*幕末当時
偏差値の高い大規模女子校みたいなものだろうか?(違う?!)
当時女性であっても地位を約束された環境であるため、単に若く見た目が美しいだけでなく、教養がない女性(書、茶、花道などのお稽古から、句や唄など芸術の理解、政治の話ができない人)は入ることが許されない、ハイレベルの場所でもあった。

そんな彼女たちが基本的に食べていたものは、小鉢にさまざまに取り分けられた季節のお惣菜+甘味。
特に、幾つになっても美しい見た目を保つために、芋類を日常的に摂っていたらしい。
中でもさつまいも、里芋、小豆、黒豆はよく登場する。
現在ではダイエットのために炭水化物抜きが流行しているが、日本人のDNAには根菜と芋豆類が刻み込められている…となれば積極的にとるべし!
黒髪の維持には、海藻類がいいとされ、昆布、わかめがよく食べられていた。
特に近年の研究でも、わかめの成分を代謝できるのは日本人しかいないらしいので、現代の日本人が最もとるべき栄養素と言えるのではないだろうか。
日本美人の秘訣はわかめ(と芋類)にあり… 海藻や芋なら、平民も摂っているのでは?と思われるが、ここで大切なのは、「いろんな種類のものを少しずつ食べる事」である。


また、どんな時代になっても女性と甘いものは分かち難い。
大奥では、干菓子(湿度20%以下に保った乾燥菓子)、練り菓子(おまんじゅうなど)、蒸し菓子、お餅、羊羹が食べられていた。
当時は砂糖が大変貴重であったにも関わらず、彼女たちは実に優雅に「3時のおやつ」を摂っていた。羊羹のような大量に砂糖を使うものは、一個1両=現在の価格だと10万円!
使いの者が城下町に降りて多めに購入し、毒見係が先に一つ食べ、その後に御台所、残りを側室たちが分けていた。
なぜ下々の者たちも御台所と同じものを食べることができたのか?それは、高貴な人間は「完食」などという”はしたない行為”は許されないから!
全ての食事は一口のみ。残りはごみとして処理されるため、皆で消費していた。
皮肉なことに身分の劣る彼女たちが最も健康で、長生きだったらしく、平均的に御台所には短命な人が多かったと記録されている。

少食な上に日々の仕事、男性陣に混じっての政権争いから何千人もいる女性だけの生活…という、ストレスも、相当なものであっただろう。
しかし、当時の聡明な美女たちも、今のわたしたちと同じく、日々懸命に、そして気高く生きていた。
私たちにも連綿と同じ血が流れていることを胸に、海藻と芋を食べて、美しく生きていこう!
Profile
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新潟県出身。田舎生まれ女子校育ち。
最近クラシックバレエを習い始め、怠惰な心身を鍛えるべく日々奮闘中。
趣味はいろんな国のオーガニック商品のパッケージ集め、アプリで縁起のいい方角を探すこと。
好きな食べ物は炊き込みご飯、苦手なものはマヨネーズ。
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