桜餅

桜餅は薄いピンク色に桜の葉を巻いた、可愛らしい見た目と素朴な味わいで春の訪れを代表する日本の和菓子で、大人から子供まで多くの日本人から愛されています。
作り方や味わいの違いから「関東風」と「関西風」の二つに分かれていて、地域によって変わるようですが現在ではそこまで地域差は少なく都会などでは「関東風」と「関西風」の両方が販売されている事が多いようです。
「関東風」はクレープのように水で溶いた小麦粉を焼いた皮を丸めたあんこ(小豆を煮詰めて練ったペースト状のものです)を包んで桜の葉っぱを巻いた物です。
「関西風」は餅米を蒸して乾燥させ、割って粉にしたものや、その粉を使った生地であんこを包んで桜の葉っぱを巻いた物となります。

【関西風の桜餅】
【関東風の桜餅】

どちらも生地は薄いピンク色で中にあんこが入っていて桜の葉っぱを巻いてあるのは共通していますね、桜といえば日本ではソメイヨシノが有名ですが、桜餅用の葉っぱは桜の香りが強いオオシマザクラの新葉が使われています。5月上旬から8月下旬に葉を傷つけないようにやさしく収穫して、塩漬けにしています。

ところでこの桜の葉ですが、「クマリン」と呼ばれる天然香料が含まれているようです。このクマリンを大量摂取すると肝臓障害を引き起こす可能性があるとされるという情報から「桜もちの葉は食べない方がいい!」という意見も一時広がったようです。ですがこのクマリンは、化粧品や医薬品にも使用される成分だそうで、毎日毎日、何十枚も大量に食べなければクマリンによる毒性は、ほぼないといわれていますので、「時々食べる程度の桜もちの葉は食べて大丈夫」ということになります。
桜もちを販売している和菓子屋さんでも、葉っぱと一緒に食べることをおすすめするお店と、逆に葉っぱを取って食べることをおすすめするお店の両方があるようです。

筆者が子供の頃に住んでた地域では「関西風」しか売られていなくて関西風の桜餅は表面が少しベタベタしていて、そもそも葉っぱがはがしにくく無理にはがそうとすれば切れたりするのでそのまま食べていましたが、ほんのり塩味のついた葉っぱも美味しいですよ。
是非一度食べてみてください。

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YOZO
YOZO
大阪生まれの東京育ち、子供の頃芸能事務所に所属して数年間活動していました。
オールドキャンピングカーでのお出かけと野鳥、コーヒー、クラシック音楽が好きな middle age
です。

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