号外です! 号外です!

先日、職場に向かう途中いつもの駅で降りぼんやりと歩いていると、改札口の向こう側から大きな声が聞こえてきました。

「号外です! 号外です!」

青いスタッフジャンパーを着た人たちが6人ほどで叫びながら号外を配っています。
「えっ? 号外なんて久しぶりかも。何か大きなニュースでもあったのかな?」と思い、不安や期待などありながらも手を伸ばしました。

その場で拡げるのは少し恥ずかしいので、中身をチラッと見たところ、人の顔が大きく写っていて「○○テレビ ドラマ」という文字が見えます。

なるほど・・・そういうことですね。わたしは、まんまとドラマの宣伝に乗せられてしまったわけです。たしかに「号外です!」と叫んでいた人たちの表情に切羽詰まったものは全くなく、終始穏やかだったような気がします。

しかし「そもそも、これって号外?」と思いながらも、とりあえずバッグにしまうことに。

会社に着いてさっそく号外を拡げたところ、それは有名俳優が主演する新作ドラマの広告でした。

話の設定などについては少しニュースで知っていましたし、漫画が原作ということもあり実は少し気になっていたドラマではありました。以前、同じテレビ局で主演した医療ドラマは大ヒットしており、のちに映画化もされています。(主題歌がとても好きでCDも持ってます。)

今回のドラマは医療モノとは少し違うようですが、人を救う話という点では共通したテーマを持っているように思います。テレビ局としてもヒットへの期待が大きいでしょう。

さて、号外ですがちょっと変わった大きさをしていましたので、簡単ではありますが情報を記録しておきます。

・サイズ/W544 mm ×H1800mm
・両面/4C印刷
・4つ折り

かなり縦長ですよね。あまり見かけない形です。職場には広い机があるので拡げて見ることができましたが、なかなかの大きさです。そして、その縦長の紙面全体には主演俳優の全身が写っていてインパクト十分の広告になっています。

宣伝費をどこにどれだけかけるかというのは、とても大事なポイント。

テレビ、ネット、SNS、雑誌などのいろいろなメディアがありますが今回の「号外」のようなアナログな宣伝方法は、今の時代、逆に目立つかもしれません。駅の構内には、号外を手に持った人がたくさんいました。

わたしにとってはただの新ドラマの広告でも、その俳優のファンの人たちにとっては、とても貴重な号外となるでしょうね。

ドラマの第一話、観てみようと思います。主題歌も楽しみです。

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MA
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”日常を少し違った視点で見てみる”をテーマに
自分の周囲、半径5メートル位にあるものなどについて書いています。
音楽やアート、文学が好きなグラフィックデザイナー。

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