我が家の庭は猫の額ほど・・・。Part-9「紫陽花（あじさい）と梅雨」

Y.K.
2025.12.03

我が家には猫の額ほどの庭がある。「猫の額ほど〜」とは？　インドネシアの皆さんはどう感じられるかわかりませんが、「額」はおでこのことです。日本では、猫の顔の大きさに対して目や耳の割合が多くおでこがあるのかないのかわからないくらい小さなことから「猫の額」とは面積や土地の大きさ、広さを例えるときに「猫の額ほどの庭〜」とか「猫の額ほどの家〜」といった狭いことを表現するときに使う言葉です。

さて日本ではそろそろ梅雨の季節になろうとしています。一年を通じて寒い冬に続いて嫌な季節ではありますし、水害などの自然災害が最も多い時期です。ただ、この時期に雨が降らないと夏に向けての生活用水の確保や農作物の生育状況など、私たちの生活に様々な影響をもたらす重要な季節と言えます。インドネシア季節感といいますか〜赤道直下に位置するので当然、日本のような四季はありませんよね？この時期6月はちょうど乾季になるのでしょうか？調べたところ乾季は湿度もさほど高くならず過ごしやすい時期と聞いています。

そんなこの時期、我が家の庭には紫陽花（あじさい）の花がちらりほらりと咲き出し、梅雨入りから梅雨明けにかけて約一ヶ月ほど楽しませてくれます。ただ、紫陽花は選定方法を間違えると次の年に花が咲きません。例によって自己流の超適当なガーデニングをモットーとしている私は向いていない植物の一つです。以前、伸びすぎた紫陽花の枝葉を切り取りすぎたおかげで、全く花が咲かなかったという経験があります。そんな失敗を経て、今年は見事に多くの蕾が確認できました。やはりガーデニングは適当ではダメですね！しっかり選定部分を調べて管理してあげると毎年綺麗に花が咲きます。ちょっと面倒ですが紫陽花に関しては選定方法などきっちりとお世話しないとダメなのです。

また、よく話を聞きますが紫陽花は花びらだと思っている部分は実は花びらではありません。花びらだと思って見ている花びらのような綺麗な部分は、花の「がく」という部分で、その中央にある小さな部分が本当の紫陽花の花だそうです。「がく」とは何なの？と、調べたところ花びらの外側にあるつぼみの時に花を保護する部分、他の花だと緑色だと思います。まぁ、植物学的なことはどうでもいいのですが、「がく」であろうが「花びら」であろうが綺麗なものは綺麗なので梅雨時に咲く花、紫陽花を楽しめたらと思います。

ところで、紫陽花の原種は日本に自生する「額紫陽花」だそうです。色々と品種改良され様々な種類の紫陽花が世界で鑑賞用に栽培されていると思いますが、インドネシアにも紫陽花はあるのでしょうか？この時期、日本に来られる際は紫陽花をキーワードに観光地を訪れてみてください。紫陽花寺と呼ばれるお寺も日本各地のあり、神奈川県鎌倉市の「明月院」や「長谷寺」見事な花を咲かせていることでしょう。
我が家の紫陽花も、紫陽花寺に負けないよう適当なガーデニングはせず、来年も立派に花を咲かせたいと思います。