趣味の骨董、始めました。〜新年 赤坂骨董市〜

東京のいいところは、なんでも手に入ることと、少し歩けばすぐどこかで何かがいつも開催されていること!
お正月の初売りSALEも落ち着いた1月下旬、母と共に月一で開催されている骨董市を見に行ってきた。
母親がヴィンテージの生地のリメイクをするのが趣味で、東京に来るたびに楽しみにしている。
私は勝手な思い込みで、骨董市と聞くと「盆栽…」のイメージしかなく、誘われなかったら行く気にならなかっただろう。

赤坂骨董市は、基本的にヨーロッパの雑貨が揃う。
ヴィンテージのデニムや軍用品、キリム絨毯も揃う。
見にきているお客さんも、お洒落な人が多い。
おそらくスタイリストやインテリアコーディネーターなど、本職の方々も、撮影用や衣装作り用のお宝探しに来ていると思われる。海外からのお客様も多く、値引き交渉が巧みだ。

ファサードが連なるお店の脇には大きなカフェも併設されているが、明らかに雑誌の打ち合わせ中とみられるのもちらほら見受けられた。
ざっくり見回した後、一旦寒さしのぎのために近くのカフェに入ったら、後ろの席にはgoogleのCMに出ていた某モデルがいた。

古本、絵画もあるが、今回の出展はほとんどジュエリーである。
特にチェコガラスのアクセサリー店がとても多かった。
昔のデザインのものはどれも大きくて重いのが多い。今と違って精密な機械で作れた時代ではないので、デザインより、時代そのものを感じさせる重厚感が魅力。ガラスであってもゴージャスなアクセサリーは、付けていく機会があればいいが、見るだけに止める。

イヤリングは落として無くしてしまいそうで怖いが、ブローチがとてもかわいいものが多くて目移り・・・どれにしようか迷っていると、横から手が伸びてきてさっさと買われてしまう。
もちろん一点ものが多い蚤の市のこと。トロい私が悪いのだが、意外とショックは大きいのだった。

絶対欲しい!と思っても値段が予算を大幅オーバーだったら買えないし、もうちょっとここがこうだったら…と思っても、安かったら気負わず買ってみたり。よく、「買い物は出会い」とは聞くが、こうした青空市こそまさにその醍醐味だろう。
最近では屋台でもクレジットカードが使えるのが当たり前になってきたが、個人的にはお小遣いを決めて買う方が、タンスの肥やしにならないで済むと思っている。

母親はもっぱらヴィンテージの布と食器が気になるらしく、似た品を置いている店舗をぐるぐる巡っては「やっぱり買わない…」を繰り返している。
私はというと、こういう時にだけ出品しに来るヴィンテージの石版画の地方店の品が目当てなのだった。特に好きなのが海鳥の絵なのだが、なかなかない。
動物だと、売れ線を集めているのか、わかりやすく可愛い猫や小犬が多い。他には王道の植物、果物、きれいな昆虫がほとんどで、今回の出店ではあまり心惹かれなかった。

母は北欧のARABIA社のヴィンテージビアグラスと、ランチョンマット、ドイツの空港会社のノベルティーバッグを。私は、結局石版画は買わず、イギリスのヴィンテージ雑貨店で「ピングー」の妹”ピンガちゃん”のソフビニ人形のキーホルダーを購入(今時珍しいソフビニ!!)。

他にはイギリスのクッキー型や80年代の布を使ったクッションなどなど、パッと心惹かれて買いたくなるものがたくさんあったが、お小遣いを考えて辞退。
また来たときにあったら今度こそ買う!
と母と言い合いながら、赤坂を後にした。

Profile

momoPB
momoPB
新潟県出身。田舎生まれ女子校育ち。
最近クラシックバレエを習い始め、怠惰な心身を鍛えるべく日々奮闘中。
趣味はいろんな国のオーガニック商品のパッケージ集め、アプリで縁起のいい方角を探すこと。
好きな食べ物は炊き込みご飯、苦手なものはマヨネーズ。

関連記事一覧