
親知らず the FINAL
それから不安の中、痛くても我慢をしつつ、やっぱり手を挙げようとした瞬間。抜けた。良かった。
時間にして30分。前回は1時間かかったので早かった。
でも体感的にはこっちの方が長かった。グリグリが伝わって痛かったし。終わったときの安堵感がすごい。
先生も安心していた。きっと何百人の歯を抜いてきたんだろうな。そう考えるとすごい。現場では色んなトラブルや苦労もあるだろうけど、プロってすごいなぁと思いながら、先生に感謝を伝えて部屋を出た。外は暗かったが気持ちは晴れやか。
お会計をして薬をもらいに調剤薬局へ。足取りも軽やか。

両方抜き終わった安堵感がすごかった。ずっと張り詰めてたし。でも前回と違うのはもう痛みを感じてた。ジンジンが前回より何倍も痛い。あぁこれ絶対痛くなるな。まぁでも片一方は予想よりもはるかに痛みが無かったから、片方ぐらいは痛みがあってもいいかと思いながら帰路へ。
移動中もほっぺが腫れている感覚があり、触ってみるとぷっくり腫れてる。やっぱりな、今回抜いてるときも痛かったもんな。痛みと戦うぞと思いながら、帰ってすぐ痛み止めを飲んだ。口も開くし、ご飯も食べて、普通の夜を過ごした。痛み止めも効いてて痛みも我慢できる範囲だ。湯船には入れないのでシャワーを浴びてすっきり。おとなしくして今日は寝るかと思ったけど、ちょっとプロスピやって寝た。痛みで起きるかと思ったけど、朝までぐっすり。ジンジンはするけど、痛みを感じたらすぐ痛み止めを飲んで過ごし、全然乗り切れる感じがした。ものすごい激痛は感じない。
大学病院の先生はやっぱり腕がいいだな。痛みも最小限にできるんだと思った。
後日、通いの歯医者さんで最終チェックをしてもらい、先生に聞いてみた。「あまり痛みを感じなかったんですけど、やっぱり先生の腕が良いからですか?」すると先生が「いや、多少はそれもあるけど、本人の耐性の強さがほとんどだよ」と言っていた。
てっきり先生が凄腕だから抜歯後も痛く無かったと思っていた。
耐性が強くて良かったと自分の身体に感謝しつつ、全ての治療を終えた。
歯は大切に。