
親知らず2
それから帰路に着く。
だんだん麻酔が切れてくる感覚があり、いよいよ「麻酔が切れたあとが地獄だよ」と聞いていた時間が迫ってくる。
が、、、あれ、少しジンジンするくらいで痛みがない。もう少ししたらやってくるのか。そう思いながら待つこと4時間ほど。あれ、やっぱり痛く無い。その日は夕飯も食べられないから飲むゼリーとか買っておいた方がいいよのアドバイスを受けて準備万端でいたが、やってこない。ちょうど夕飯時だったので、なんだか普通に食べられそうな感じがして、アツアツの中華丼を食べた。幸せだった。
ちょっとジンジン来てるけど、全然余裕。湯船は血の巡りが良くなっちゃうから控えるように言われたので、シャワーだけに。

痛み止めの薬を早めに飲みつつ、備えるが全然こない。
夜も元気いっぱいでプロスピをやった。特別な夜になった。
血もたくさん出て、ずっと血の味がするよと聞いていた言葉も、全然血が出てない。こんなことってあるんだと思いながらぐっすり寝た。思い切って抜いて良かった。
それから頬の腫れはあるものの、順調に経過して1週間後に抜糸をしてもらいに。(歯茎を切ったので縫合した)
優秀な先生なのかも。
そこでいよいよラスト一本、反対側の親知らずを抜く予約が取れたのが1ヶ月後。出だし好調だったので余裕を感じる。たぶん大丈夫だなと毎日言い聞かせながら。
それからやっと1ヶ月が経過し、最後の抜歯へ。
2回目だったので、流れもだいたい分かっていた。
いざ抜歯。麻酔を3本打ってもらって、同様に歯茎を切開し、骨を削る。前回は施術中も全く痛みをかんじなかったが、あれ、痛い・・・グリグリが痛い・・・
先生が施術前に「痛かったら手を挙げてください」と言っていたのを思い出して、我慢をしつつでも挙げるか迷った。痛い。歯を強引に抜いてメリメリと音がする。それも痛い。
もう無理だ、一回挙げちゃおう、いや、もう少し我慢するか・・・
先生も必死に頑張ってくれてる。
少しでも早く終わらせたいし、ここはステイだ。
またつづく















