聖地巡礼

日本のアニメは海外で非常に人気が高く、多くの国で愛されています。
他国のアニメーションとは異なり、自由で独創的な物語が描かれていて、特に登場人物の心情描写やバックグラウンドが豊富で共感しやすい魅力的なキャラクターが多いことや、テーマやメッセージが社会問題や人間の内面に深く踏み込んでいて、それが視聴者の共感を生むんだそう。
特に、近年では海外への輸出額も大きく増加傾向にあり、アニメ産業をはじめとしたサブカルチャー、
もはやもうメインカルチャーと言っても過言ではないほどの人気と成長を続けているように思います。

そんな人気アニメの聖地を訪れるのが訪日の目的だという人も多く、最近のアンケートでは、訪日を希望する理由のひとつに「アニメなどの日本カルチャー」がランクインする結果となっているそうです。

実際、私たち日本人がテレビのニュースで見る訪日観光客の皆さんは、これまでの京都や富士山、北海道などのザ・日本という観光地だけでなく、SNSの普及によって、独自の情報を得て日本人でさえあまり知らないような所へ観光に訪れていて、逆に日本人の私が、へぇーこんな良いところあるんだなぁと教えられたりもします。
その中には、アニメやゲームの舞台となって、実際に存在する場所「聖地」と言われる箇所を巡る聖地巡礼が含まれており、魅力としては、アニメやゲームの舞台を実際に体験が出来ることや、SNSでの情報交換と通じて、他のファンとの交流が出来ることなどが挙げられるみたいです。

訪日外国人旅行者の方々にとってどのようなアニメ、ゲームの聖地が人気なのかということで、調べてみました。
私が知っているアニメも多数ありましたが、それでも結構な数があり、一般社団法人アニメツーリズム協会という団体のホームページを見ますと、そこには、アニメ聖地88という毎年、厳選された聖地のラインナップを確認することが出来ます。
どのようなアニメで、どこが舞台になったかを分かりやすく解説してあり、その聖地の市町村のサイトもリンクしていて、聖地以外の他の観光スポットも分かるようになっています。

その中でも2022年12月に公開され、全世界で390奥円突破の興行収入を上げた、人気バスケ漫画」SLAM DUNK」の舞台、神奈川県鎌倉市の鎌倉高校前駅近くの江ノ電の踏切は、アニメ版のオープニングに登場することで知られていて、連日、多くの観光客で一杯だそうです。

この場所、実は私にとっては非常に思い出深い場所なのです。
これほどまでに有名になるとは全く思ってもみないことでしたし、初めてニュースでこの思い出の場所に観光客が集まっているのを知った時は、とても驚きました。
今から35年前は、今ほど住宅はなく、道路もさほど整備されて居なかった記憶があります。坂の上を数軒の家が建っている程度で、草が生い茂る空き地でした。
それに、スラムダンクが連載する前のことなので、当然今のような人だかりができるところではありませんでした。
当時住んでいた場所から車を走らせて30分程度、鎌倉の山を越えると、この踏切前に出ることが出来ました。

小学6年生までは、初日の出を見に、毎年父親と訪れていた場所で、この踏切を渡ると砂浜に降りられるようになっており、初日の出の時間を迎えると30人から40人くらい人が集まってきて、みな、水平線の向こうから真っ赤な太陽が昇ってくるのを待っていたものです。
幼稚園から小学6年生まで、毎年一年の始めはここで父と日の出を見ることが恒例行事となっていました。
そんな思い出深い場所。
外国人観光客や、スラムダンクファンの方にとっても、勿論私自身にとっても聖地と言える場所と言えますね。

Profile

Chris·P·Bacon
Chris·P·Bacon
鎌倉生まれ横浜育ち、6年間イギリスに島流し経験あり。
車いじりが好き、サッカーが好き、AKIRAが好き、韓国のある女優さんを推す2児の父。
座右の銘は、駑馬十駕 左右の目は2.0と1.2
好きなサッカークラブチームはリヴァプール
好きな選手はエリック•カントナとガットゥーゾ
東京23区外、東京都の小田舎といわれる地域に住んでます。

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