二次燃焼ストーブの魅力

ここ数年、日本ではキャンプブームでした。自然の中で人と距離が取れるのがコロナ禍では人気があったようです。またキャンプを題材にした「ゆるキャン」と言うアニメの影響も後押しした事もあるかもしれません。最近ややキャンプブームが落ち着いてきたとはいえアウトドア専門店や大型のホームセンター(日用品から専門的な道具まで取り揃える大規模店舗)では多くのキャンプ道具が売り場に並んでいます。

そのキャンプで使う道具のひとつに「ストーブ」と呼ばれる物があります。文字通りストーブとして暖をとったり、湯沸かしや調理するためのコンロとしても使用します。大きさもソロ(一人)で使う小さなものから大人数で使う大きなものまで、多くの種類が日本や外国のメーカーから販売されています。

そして「二次燃焼」と言う言葉もキャンプにあまり興味の無い人は聞いた事が無いかもしれません。

一般的なストーブを使ったり、焚き火をすると炎と一緒に大量の煙が出ますが(一次燃焼)その煙には実は大量の可燃性ガスが含まれていて、二次燃焼ストーブを使うと、その煙まで燃やしてしまうため(二次燃焼)ほとんど煙が発生しなくなるので、煙で目が痛くなったり着ている服に煙の匂いがつきにくくなったりと嬉しいメリットもあります。また燃焼効率が良いためキャンプ地に落ちている自然の小枝なども燃やすことができ、完全燃焼するため、燃えたあとの灰もほとんど残りません。二次燃焼ストーブの外筒は二重構造になっていて、下から取り込んだ空気が暖められて上昇して、二重構造の内側上部に開けられた穴から吹き出します。 そして、私が二次燃焼ストーブが最も魅力的だと思うのが、その炎がとっても美しく芸術的なのです。規則正しく並んだ炎と風による微妙なゆらぎがあり、いつまでも眺めていられますよ。

安定した火を普通の焚き火でおこすのは、意外と難しいです。ある程度の経験や技術が必要になってきますが二次燃焼ストーブを使えば、普段キャンプをしない人でも簡単に着火でき、火を安全に安定して育てることが出来ます。災害の多い日本では万が一の時の、防災用品としても非常に優れたアイテムではないでしょうか。

二次燃焼ストーブで有名なのがアメリカテキサス発祥の会社「Solo Stove(ソロストーブ)」ですが、同じような構造の商品は安価な中国製をはじめ多数出回っています。 あなたも、そんな二次燃焼の魅力にハマってみてはいかがでしょうか。

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YOZO
YOZO
大阪生まれの東京育ち、子供の頃芸能事務所に所属して数年間活動していました。
オールドキャンピングカーでのお出かけと野鳥、コーヒー、クラシック音楽が好きな middle age
です。

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