映画のパンフレットがおもしろい

映画好きの方はご存知かもしれませんが、映画を見に行った記念にパンフレットを購入するのは
日本独自の文化といえます。

しかもそのデザインは千差万別。映画によってテイストが違うのは当たり前、装丁もこだわり抜い
た仕様からシンプルなものまで様々。またサイズもいろいろで、映画の魅力を鑑賞後も楽しめるよ
う工夫されたアイディアが一冊の中にいっぱい詰まっています。

みなさんの本棚にもお気に入りの映画のパンフレットが、のひとつやふたつ眠っているのではない
でしょうか。
今回は、そんなパンフレットの中から私お気に入りのものをご紹介します。

マトリックス

最初の映画公開は 1999 年。もう 25 年前になるんですね。
人間はみな眠らされ、サイバー空間の中で意識のみがスーパーコンピューターに管理されて暮らしていた……現代のネット社会のさらに先を行く斬新な世界観が話題となり、世界中で大ヒットしました。

その後 2003 年に続編 2 作『マトリックス リローデッド』『マトリックス レボリューションズ』が連続公開されています。

パンフレット自体は B4 サイズで、通常のパンフレットと比べるとかなり大きめです。表紙はメタリックで、その上にアルファベッドがプログラム言語のように並び、サイバー空間を舞台にした映画の世界観がうまく表現されています。

中のページにも色々こだわりがあります。マットコートの紙に 4 色印刷し、さらにマットの黒インクを文字と画像以外の部分に印刷しています。テキストと画像だけに光沢があり、テキストが判別できるようになっています(多少読みにくいですが…)。

パンフレット内の他のページは、テキストをマットの黒インクで印刷されており、映画全体を支配する硬質で無機質な雰囲気を表現しているようにみえます。

表紙の裏、グリーンの特色印刷。

映画が上映された 1999 年は現在のようにインターネットが普及していなかった時代で、携帯電話で情報収集……なんてこと私は夢にも思っていませんでした。
みなさんの中にもあの当時、自宅でパンフレットを読みながら、映画の中で繰り広げられる電脳世界の戦いに思いを馳せていた方がいるのではないでしょうか。

2003 年の続編 2 作のパンフレットも同サイズ・同仕様でした。1999 年の第1作の大ヒットに併せたものだと思います。
昨年 2023 年にはリブート作品の『マトリックス レザレクションズ』が上映されましたが、実はパンフレットの購入をすっかり忘れており、旧作のものと比較できないまま今に至ります。
旧作と最新作のパンフレット両方をお持ちの方はぜひ見比べてみてください。面白い発見があるかもしれません。

Profile

KimIjwmi
KimIjwmi
経年劣化の為あちこちに不具合がでて通院中。歩く速度は 5km/h

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