ニットの極厚ホットケーキ

ホットケーキの定義=小麦粉・牛乳・砂糖・バター・卵・ベーキング‐パウダー・塩などをまぜ合わせ、鉄板またはフライパンで円形に焼いた菓子。バター・メープル‐シロップ・蜂蜜などをかけて食する。パンケーキ。(広辞苑:第7版)

「極厚のホットケーキ食べに行こ!」

喫茶店巡りが趣味の友人に誘われて訪れたのは、スカイツリーからほど近い、東京の錦糸町にある「ニット」という純喫茶。
創業 50 年を超える歴史があり、昭和の時代に戻ったようなレトロで懐かしい雰囲気の店内。TV ドラマ等のロケ地にもなっているそうで、遠方から訪れる人も多く、並んででも入りたい有名な喫茶店。「ニット」という店名は、もともとニット工場だったからという理由だそう。

そんなお店の名物が、銅板で焼き上げる「極厚ホットケーキ」。実際注文してみると、想像以上に分厚いホットケーキが2枚重なり(5〜6cm はありそう)、その上には爪楊枝でとめられたバターがトッ
ピング(バターが落ちないようにという優しさかな)。透明の甘いシロップをかけていただく、シンプルながらボリューム満点のホットケーキは、注文してから焼き上げの提供までに 30 分〜40 分かかる
のも納得。その分厚さもさることながら、黄金色の焼き面がとても美しく、とろけるような香ばしく甘い香りがたまりません。

外はサクサクで中はふんわり、食べ応えある生地、素朴で昔懐かしさを感じる優しい甘さ、食しながらほっこりしていると、ふと子供の頃に食べたホットケーキの味を思い出しました。ホットケーキミックスを使って親が作ってくれた、フライパンサイズのホットケーキ。焼いている時のなんとも言えない甘い香りが部屋中にひろがる瞬間が、とても好きだったなぁ。そんな、ちょっとノスタルジックな気分にもなれる素敵空間を過ごしました。

日本でパンケーキブームが起きてから 10 年以上、ブームは過ぎたとはいえ安定的な人気のパンケーキ(=ホットケーキ)。ブームで流行ったふわふわ食感のリコッタパンケーキや、スフレパンケーキ、何層にも重なり彩り豊かなフルーツが盛られた、見た目にも映えるパンケーキたちももちろん魅力的だけど、素材感のしっかりとした、昔ながらのホットケーキもいいなぁ、と、極厚のパンケーキを口いっぱいに頬張りながら味を噛み締めました。

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