穏やかな流れと歴史の息吹、東京の玉川上水散策
日本は四季折々の美しい自然が楽しめる国として知られています。春夏秋冬、それぞれの季節に特有の風景や行事が広がり、日本人の生活や文化に深く根ざしています。ここでは、日本の四季の美しさとその移り変わりに焦点を当てた記事をお届けします。
もう 12 月、暦は冬ですが、何となくその美しい四季の移ろいを感じにくくなっている気がするのは私だけでしょうか?
まだ各所で紅葉がみられ、例年に比べて気温も高く冬の寒さを感じられないまま過ごしております。
ふと、たまには秋の風情でも感じようと思い至り、東京から一番近いプチ田舎と呼称される(いいのか悪いのか汗)小平市を流れる玉川上水沿いを散策しました。
夏は、子供を連れて、カブトムシやクワガタを取り行ったりするのですが、秋の紅葉に彩られた葉っぱの絨毯の上を歩くのは初めてでした。
歴史の足跡
江戸時代に江戸の人口が増えて井戸や小川だけでは飲料水を賄えなくなったため、江戸幕府は多摩川の水を江戸に引くことを計画しました。承応 2 年(1653 年)に玉川庄右衛門、清右衛門の二人の兄弟が完成させたといわれており、以後玉川上水と呼ばれるようになりました。上水は取水口である多摩川の羽村から四谷大木戸までの 43km に及ぶものですが、この間の落差が小さく勾配が緩やかなため、うまく水を流すのに苦心したと伝えられています。現在、玉川上水緑道として開園されているのは、杉並区の浅間橋から福生市の平和橋までの約 24km です。しかし、かつての上水の面影を求めて、さらに上流を散策することもできます。
上水の中に入ることは出来ませんが、玉川上水に沿って作られた緑道を、散歩したり、ジョギングをしたりと四季の彩を感じることができます。
散策のポイント
◇武蔵野の自然
玉川上水の散策は、都心の喧騒を忘れさせてくれる美しい自然に触れることができます。武蔵野の緑豊かな風景が広がり、季節ごとに変わる花々が彩りを添えます。
◇歴史的建造物
散策途中には、歴史的な建造物も見受けられます。代表的なものとしては、水門や水路にかかる橋、当時の風情を感じさせる古い家屋などが挙げられます。
まとめ
東京都に広がるネオンに輝くビル群とは裏腹に、歴史的な足跡が残る穏やかな水路、玉川上水。この水路は江戸時代に築かれ、東京の都市開発において重要な役割を果たしました。その歴史的背景と美しい自然を楽しみながら、玉川上水を散策してみませんか。
玉川上水の散策は、都心の喧騒を離れ、歴史と自然に触れる素晴らしい機会です。歩きながら歴史の足跡を感じ、美しい風景に包まれることで、日常のストレスを忘れ、心身ともにリフレッシュできることでしょう。
東京都内で手軽にアクセスできる自然と歴史が共存する場所、玉川上水。ぜひ一度足を運ん
でみてください。