
春の風物詩
春になると、外に出たくなる。
暖かい日差し、心地よい風。そんな季節にぴったりなのが、自転車でのお散歩だ。
最近、娘に新しい自転車を買った。
小学生の娘は成長が早く、今まで乗っていた自転車がすっかり小さくなってしまったのだ。
新しいものを買うと決めたものの、ここからが大変だった。
色は何色がいいか?サイズはどのくらい?そして一番の問題は金額。
自転車って意外と高い。
娘は「これがいい!」とすぐに決めたが、親としては慎重にならざるを得ない。
最終的に、デザインと機能性、価格のバランスを考えて選んだ。
新しい自転車が届き、休日に親子でサイクリングに出かけることにした。
目的地は特に決めず、のんびりと走る。
春の風を感じながら、見慣れた町の風景が少し違って見えるのが面白い。
公園の桜は満開で、ピンク色の花びらが舞っていた。
川沿いの道を走ると、すれ違う人たちも楽しそうに散歩している。

そして、すぐ横を見ると、
ちょっと大きめの自転車にルンルンな気分で楽しそうに乗る娘。
その姿を見て、買ってよかったと父は想うのであった。
そんな楽しいサイクリングだが、ひとつ大きな問題がある。
私は花粉症なのだ。
春の空気は気持ちいいけど、数分間外にいるだけでくしゃみと鼻水が止まらない。
マスクをしていても、目がかゆくなる。
でも、娘との楽しい時間には代えられない。
鼻をすすりながら「自転車最高!」と叫ぶ私を見て、娘は笑っていた。
まあ、これも春の風物詩ってことで。
















