我が家の庭は猫の額ほど・・・。Part-8「どこからともなく飛んできた花」

我が家には猫の額ほどの庭がある。「猫の額ほど〜」とは? インドネシアの皆さんはどう感じられるかわかりませんが、「額」はおでこのことです。日本では、猫の顔の大きさに対して目や耳の割合が多くおでこがあるのかないのかわからないくらい小さなことから「猫の額」とは面積や土地の大きさ、広さを例えるときに「猫の額ほどの庭〜」とか「猫の額ほどの家〜」といった狭いことを表現するときに使う言葉です。

さて、暑い夏もやっと終わり朝晩の過ごしやすさが秋を感じる季節になりました。我が家の庭はこの夏の暑さのせいか元気のない草木もあれば、夏の太陽をたくさん浴びて元気に育ったものもあり、面倒な秋の選定の時期がやってきました。芝生は青々と伸び、この夏の猛暑で芝刈りを怠りボサボサ状態です。そんな中、うちの庭にはどこからともなく飛んできてすっかり馴染んでしまった花を三つ紹介します。雑草などは放っておけばどんどん増える本当に厄介者だが、意に反した草花でも綺麗な花が咲くのなら歓迎したいと思います。

最初に紹介するのは「ユリ」。こちらは4〜5年ほど前から駐車場のコンクリートの隙間から伸びてきたもので、つい先日まで大きな花を咲かせていました。実はこのユリ、調べてみると奥が深く台湾原産の「タカサゴユリ」と日本原産の「テッポウユリ」の掛け合わされた交雑種の「シンテッポウユリ」ではないかと思われます。(品種については専門的になるので今回はスルーします。)この「シンテッポウユリ」は日本全国に分布し、生命力が強く意外と雑草扱いされているらしい。ユリは球根のイメージがあるが種子を飛ばして子孫を増やすとは知りませんでした。種子は新たな地を求め風にさまよい飛んでいくそうです。特に手入れなどすることなく毎年勝手に咲く「シンテッポウユリ」はまた来年も楽しませてくれるだろうか?・・・。コンクリートの隙間に種子が落ち、球根が育ち毎年咲くこのユリはまさに「ど根性ユリ」と呼べるだろう。

次に紹介するのは「タマスダレ」。こちらも数年前に突然芝生の中からひょろりと出てきた草花で、数本の長い葉が伸びて白い花が咲く。「タマスダレ」とは知らずに掘り出してみたところ球根が出てきたので鉢植えにしてみたところ、翌年よりワサワサと葉っぱが出てきて毎年この時期に花が咲き楽しませてくれます。面白いことにこの「タマスダレ」、9月の終わり頃に数本花が開花し、一旦萎んで10月のはじめ頃に再び新たな蕾が出てきてたくさんの花が咲きます。ユリとは違い種子はほとんどできないそうで球根を分球することで増えるそうです。そういえば鉢に植え替えてから数年、特に大きく育ったわけではなく一定の量を維持しています。今年はこの「タマスダレ」の球根を分球し増やしてみたいと思います。

最後に「ムスカリ アルメニアカム」を紹介します。小さなベルのような花がぶどうの房のように咲く姿と、鮮やかな青紫色が特徴的な「ムスカリ アルメニアカム」。こちらもいつの間にか玄関先の花壇に春になると一斉に咲きだす球根植物です。誰が植えたのか定かではなく毎年どんどん増えています。今回調べて初めてこの花の名前を知りました。花が終わると葉が残りあまりきれいではないので雑草と同様に球根ごと引っこ抜いてます。それでも残った球根が毎年芽を出し花が咲き我が家の玄関先を彩ってくれますが、本格的に栽培するには花が終わり6月頃に球根を掘り出して乾燥させ、再び植え付ける時期などを調整することで来年の春には綺麗に花壇を盛り上げてくれるらしいが、いつもの通り面倒なのでそのままの状態で楽しませてもらっています。 今回紹介した「シンテッポウユリ」「タマスダレ」「ムスカリ アルメニアカム」は誰かが種子や球根を意図して植えたのではなく、風に乗ってか?あるいは、鳥の落とし物か?自然に我が家の庭にやってきた植物で、毎年綺麗な花を咲かせて楽しみを与えてくれる、そんなどうでもいいような、自分にはぴったりの超適当なガーデニングです。

コンクリートの隙間から育つ
「ど根性ユリ!」
いつの間にか庭に現れた「タマスダレ」
植え換えたら毎年わんさか花が咲く!
蕾がたくさん出てきます!
他の花や雑草と混ざって咲く
「ムスカリ アルメニアカム」
しっかり管理すればもっと綺麗に花を楽しめるのだが・・・。

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Y.K.
Y.K.
神奈川県横浜市生まれの生粋の浜っ子。初老を迎えたゴルフ大好き人間です!
あと何年ゴルフができるか?
飛距離の維持と技術向上、競技ゴルフ出場を目指し、日々奮闘中。
他の趣味:庭いじり、声を出して歌う事、野球観戦・・・など。

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