四国水族館へ行ってきました

新盆の行事やお墓参りを終えた暑い夏の日、友人と四国水族館(Shikoku Aquarium)へ行ってきました。四国水族館は香川県綾歌郡宇多津町の宇多津臨海公園(Utazu Seaside Park)内にあり、2020年に開館しました。2023年1月には累計来館者数が200万人になり、2024年8月19日には累計来館者数が300万人を突破したそうです。来館300万人記念セレモニーで特大ゴマフアザラシぬいぐるみをプレゼントされている様子をニュースで見ました。すごいですね!

11時すぎに到着したのですが、お盆休み期間なのでお客様でいっぱいです!

四国水族館は観覧順路がないので、どこからでも自由に見ることができます。

今回の目的はコツメカワウソのフィーディングタイムとマダライルカのプレイングタイムです!タイムスケジュールが決まっているので、始まるまでは自由に見てまわりました。人が多いので、ひとつの水槽を見るのも一苦労ですが、みなさんニコニコ顔で見ていました!水槽のそばに置いてある飼育員さん手描きの魚や生き物のイラスト&説明の黒板のクオリティがどれも高かったです!もっとじっくり読みたかったですね!

四国水族館の展示テーマは『四国の水景』。

館内は太平洋ゾーン・深海ゾーン・海月ゾーン・瀬戸内ゾーン・水遊ゾーン・淡水ゾーンにわかれていて、水槽には「○○の景」というタイトルがついています。水槽内の生き物の詳しい説明はQRコードを読み取ることで見られるようになっていましたが、四国に面している太平洋・瀬戸内海・高知沿岸などの水域の特徴を水槽内に再現しているので、説明を読むよりも水槽の中の生き物を見ている方が楽しかったです!日の光が入り込んでいるようなライティングもきれいでした!

「綿津見(わたつみ)の景」は高さ5.5m幅11mの巨大な水槽で、アジやグルクマやエイなど四国の南部を流れる世界最大の暖流・黒潮にいるさまざまな魚たちが泳いでいました。アカシュモクザメの群れを直径4.5mの丸窓の下から見上げる「神無月の景」は、別名ハンマーヘッドシャークと呼ばれる、頭がカナヅチのような形をしたシュモクザメの特徴的な魚影を座って観察できます。「渦潮の景」はイタリアのメッシーナ海流・カナダのセイモア海流とならんで世界三大潮流に数えられる鳴門海峡のうずしおをイメージして作られた水槽です。激しいうずしおの中で泳ぐ魚影が見られます。どれも人気があり、とにかく人が多くて近くで見られず、写真も撮れなかったのが残念でした。間近で見られるところを探しながらいろいろ見てまわりましたが、泳ぐアオリイカとチンアナゴに癒されましたね!

いろいろ見てまわるうちにコツメカワウソのフィーディングタイムが近づいてきたので、2Fにある淡水ゾーンの「川獺がいた景」へ。まだあまり人がいなかったので一番前でコツメカワウソのナズナちゃんとご対面!「川獺がいた景」は水中と地上の両方が見られるのでナズナちゃんのかわいい姿を撮影したかったのですが、水中のカワウソはめちゃくちゃ動きがすばやい!いや、水中だけでなく地上もすばやい!食事時間が近づいてきたのがわかるのか、あっちこっち動きまわっています。時間になり、飼育員さんがごはんを持って登場!ナズナちゃん、いい食べっぷりです!フィーディングタイムは約10分くらいなので、後ろにいた4歳くらいの女の子に場所を譲って移動しました。

「川獺がいた景」の近くに「龍宮の景」があり、浦島太郎伝説をモチーフにしたアートが展示されていました。仏教美術・梵字アート・光の切り絵の融合だそうです。

マダライルカのプレイングタイムを見るため、同じフロアの海豚(イルカ)プールへ移動。海豚プールは屋外で、観覧場所のサンセットデッキに屋根はありますが、柵やアクリルパネルなどはありません。手が届きそうな距離にイルカがいます。数頭のマダライルカが泳ぎ始め、プレイングタイムの開始です!四国水族館のイルカは、おなかにまだらの斑点模様のある小型のマダライルカです。臆病で神経質なので他のイルカにくらべて飼育例が少ないそうです。マダライルカたちはL(エル)やJ(ジェイ)といったアルファベット1文字の名前がついていました。飼育員さんたちの担当しているイルカがそれぞれ挑戦していることを見せてもらう…ショーというよりトレーニングを見せてもらっている感じでしたね!

おもしろかったのは、水中から地上へジャンプしてあがるところです。ぴょーんと上に飛びあがるイルカのジャンプではなくて、体を横にしたまま全身で地上にあがります。これはイルカの体重を測るために体重計にのることと同じ動作だそうです。飼育員さんが合図して、ジャンプ!1回目は失敗しましたが、2回目にみごと成功!拍手喝采でした!上にぴょーんと高く飛びあがるジャンプもいっぱい見せてくれましたよ!クルッとまわるジャンプや数頭そろってのジャンプ、ボールや飼育員さんの手にタッチ、尾びれで水面にまっすぐ立って後ろ向きに進むテールウォーク、どれもすごく上手でした!(…見ているのが楽しくて写真は撮れませんでした、ごめんなさい〜!)私たちは昼間の観覧でしたが、海豚プールは夕日の絶景スポットで、沈みゆく夕日の中で見るイルカたちのジャンプはとてもきれいだそうですよ!

マダライルカのプレイングタイムが終わると、今度は1Fの水遊ゾーンへ!残念ながら「海驢(アシカ)の景」のカリフォルニアアシカのナナはお昼寝中で背中しか見えませんでした。気をとりなおして、「人鳥(ペンギン)の景」ヘ。ここにいるのはケープペンギンです。オスのペンギンは右に、メスのペンギンは左に色のついたバンドをつけています。すいすい泳いでいて涼しそうです!「海豹(アザラシ)の景」では、ゴマフアザラシのあかりとほおずきが泳いでいました。つやつやの体がとてもきれいでした!ペンギンやアザラシのフィーデングタイムも見たかったですね!

最後はミュージアムショップでお買い物です。四国水族館には公式マスコットキャラクターがいます。シュモクザメのしゅこくんです。しゅこくんは四国水族館の宣伝隊長で、ミュージアムショップにはたくさんのしゅこくん商品がありました。コツメカワウソグッズやチンアナゴグッズもありましたよ!私はしゅこくんの友達のエイくん商品が気になりましたね!…買わなかったのですが、エイくん座布団がとてもかわいいと思いました!そういえば、顔のように見えるエイのおなか側の眼みたいな部分って、実は鼻の穴(噴水孔)なんですよね〜

四国水族館は『四国の水景』を展示テーマとしているため、珍しい生き物などはあまりいませんが、瀬戸内海や四万十川などの清流に生息する身近な生き物をあらためて知ることができて、とても楽しかったです!入館料が少し高めですが、また行きたいですね!

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melon bread
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メロンパンが大好きです。
博物館&美術館鑑賞・舞台鑑賞など、心のおもむくまま記事を書いています。

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