アンテナショップへ行ってきました[1]

東京都には全国の地方自治体の特産品販売や観光地の PR をするアンテナショップ(Antenna shop)が多数あります。
ある晴れた週末、日本橋にある滋賀県(Shiga Prefecture)のアンテナショップ『ここ滋賀(COCO SHIGA)』へ行ってきました。滋賀県は日本の近畿地方に位置する県で、面積の 6 分の 1 を占める琵琶湖が県のシンボルです。

『ここ滋賀』は滋賀の特産品や伝統工芸品など販売しているマーケット、近江牛をはじめとした滋賀の食材を使ったレストラン、滋賀県内の観光やおすすめツアーを案内してくれる総合案内など滋賀県の魅力をたっぷり味わえる情報発信拠点です。マーケットでは滋賀県名物のふなずしをお手軽に試せる「おためし鮒寿し」、鍋やすき焼きにかかせないもちもちとした食感の丁字麩、濃密な香りとまろやかな旨味の近江茶、八相縁起という八つの福を持っている縁起物
の信楽焼の狸の置物、滋賀県彦根市のキャラクターひこにゃんの絵本などいろいろ販売しています。

そのなかでも私がおすすめするのは近江八幡市の名物、赤こんにゃくです。近江八幡市は滋賀県中部、琵琶湖東岸に位置する市です。
豊臣秀次が築いた城下町を基礎として発展した、大坂商人・伊勢商人と並ぶ日本三大商人のひとつ、近江商人発祥の地です。

近江八幡市の名物赤こんにゃくは 400 年以上前に誕生したといわれています。
一般的にはこんにゃくは黒っぽい灰色や白ですが、近江八幡ではこんにゃくといえば赤だそうです。華やかなものを好んだ戦国武将の織田信長が赤く染めさせたとか諸説ありますが、史料はなく、赤い理由はわからないままです。

この独特の赤色は三二酸化鉄(さんにさんかてつ・Red Ferric Oxide ※日本において三二酸化鉄は厚生労働省によって指定添加物として認可されています)という鉄分で染められています。赤こんにゃくは、こんにゃく特有の臭いがなくて、きめが細かく、やわらかくてプリプリした食感が楽しめます。

栄養がないと思われているこんにゃくですが食物繊維を豊富に含んでいて、赤こんにゃくはさらに鉄分も補給できます。赤いからといって辛いわけではなく滋賀県内の学校で給食として提供されることもあり、子供でも食べられます。

私も最初は色にびっくりしましたが、食べてみるととても美味しくて、また『ここ滋賀』へ買いにきてしまいました。味付けされた赤こんにゃくもありますので、手軽に食べられますよ!
機会があれば、ぜひ一度食べてみてくださいね!

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melon bread
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メロンパンが大好きです。
博物館&美術館鑑賞・舞台鑑賞など、心のおもむくまま記事を書いています。

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