女の子カルチャーに、今更夢中〜Lula Magazine〜

本屋の PR 文章から抜粋

ファッションとアートが融合した UK 発のインターナショナル・マガジン『Lula

美しいビジュアルを通してファッションストーリー、ビューティー、カルチャーなど魅力あふれ
るコンテンツを提案、発信し、世界中のファッショニスタ達から愛されている。

と、こう書いてありますが、実際にはその辺で売られているおしゃれ雑誌とは一線を画す、独自の方向性を貫くアート誌です。

その最大の特徴が、「徹底的にガーリー」であること!
創刊号の頃から、とにかく、pink!pink!pink!!! 可愛い色の洪水!
ふわふわキラキラの服を着て、10~20 代のピュアそうなモデルだけで構成されたページは、ここまで統一されていると清々しいほどです。

「かわいいものに興味がない…」という人には、ぜひ一度手に取ってもらいたい。情報誌ではなく完全にビジュアルブック、毎号毎号が限定のテーマや特集(そして全部ガーリー)なので、読むのが楽しみです。
*最近日本版もできましたが、あまり特別な違いもなく、モデルも日本人が少なくて、正直言って手が伸びていません…

最近ロゴマークが今っぽくゴシックになりましたが、私は 200 年代頃のものがいまだに好きです。
Ruth van Beek や、Lukasz Wierzbowski など、今や有名ブランドの広告写真に抜擢されている写真家たちも、この雑誌から注目されていたりします。
(日本では、昨年から PARCO のアートを担当している Vivian Sassen なども、この雑誌によく載っていました。)

昔はおしゃれな雑誌が写真家やアーティストの青田買い媒体として機能していましたが、今や誰しも SNS で自分で宣伝できるようになってしまったため、こうした実験的な雑誌は本当に少なくなってきたと感じています。
また、男女平等を意識しすぎてイメージが一緒くたなものも多いと思います。「Lula」はそんな中、純然たる女の子の可愛らしさ、女性の感性を最優先して作る、唯一の雑誌。

しかし、意外なことに、この雑誌のファンは男性も多いのです。
男性を排斥するようなデザインではないため、堂々と本屋で手に取れるのもあるのでしょう
(中身も扇情的な写真はありません)。

こうして誰しもが楽しめる雑誌を手に取ると、大人になったら可愛いものは卒業しなくちゃいけない、という暗黙の思い込みは、どこからきたんだろう?と思わずにいられません。
“おしゃれで可愛いものはみんなを幸せにする”・・・最近の殺伐とした世界情勢を生きていると、特にそう思います。

私自身がこの雑誌のようなフリフリの格好を、いつもしていたいとは思いませんが、可愛いものを見て心癒され触発される、この感覚はいつまでも大事にしていたい…そう思わせてくれる稀有な雑誌です。

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