9月の日本の風物詩と言えば、
防災の日、新学期、お彼岸、敬老の日、十五夜、などありますが、今回インドネシアの方にお届けしたいコンテンツは、敬老の日についてです。
日本人にとってもマイナーだった祝日の一つ、「敬老の日」。
敬老の日は、9月の第三月曜日に設けられた日本の祝日です。
その敬老の日が2003年創設のハッピーマンデー制度により秋分の日との兼ね合いで土曜日から水曜日まで最大５連休になり得る日本国民の関心を握る重要な祝日に変貌を遂げたのです。その重要な祝日「敬老の日」を深堀しようと思います。
そもそも敬老の日が設けられた目的ですが、多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う点にあるそうです。
私が調べた限り東アジアでは同じ目的の重陽という伝統的習慣があるようですがインドネシアには日本の敬老の日に相当する祝日は見当たりませんでした。もしインドネシアにも老人を敬う為に大多数の国民が休みになる日はあれば教えてください。
そもそも敬老の日の発祥の地は兵庫県で、当初は9月15日を「としよりの日」とし55歳以上を対象にしたようです。そして、1966年以降から「敬老の日」と名称が変わり祝日になったようです。
私がここで疑問に思ったのが、何歳から敬われる老人なんだろう？ということでした。そこで、国民の祝日を定めた法律「国民の祝日に関する法律」を調べてみました。国民の祝日に関する法律 第二条 に祝日の定義が書かれているのですが、
何歳から敬われる老人についての明記はありませんでした。
ただ、内閣府が出している「高齢社会白書」によると
「65歳以上人口は、3,623万人となり、総人口 に占める割合（高齢化率）も29.1％」と報告がある事から、日本国家においては65歳以上を高齢者と認定しているようです。
(抜粋: 令和6年版高齢社会白書（全体版）（PDF版） – 内閣府 (cao.go.jp))
ここで、日本の65歳の現状を見てみたいと思います。
下の図は、東京マラソンの年代別完走タイムです。
（抜粋: 東京マラソンの全概要【年齢別の平均タイム、完走タイム分布図など】 ｜ フルマラソン平均タイム【全国9大会】年齢別・男女別データ (af5h.net)）
65歳を超えた方でも42キロを完走されているという事が分かります。それだけ足腰がしっかりして若いという証拠だと思います。
このように日本では元気な65歳以上の方が多いことから、高齢者の定義を75歳以上にひきあげてはどうか、という議論もあるようです。
高齢者を何歳からと定義するとしても、老いていいない人がこれほど多いので
高齢者＝老人ではないのかなと思います。
自分が抱いた「何歳から敬われる老人か」については、客観的な基準があるのではなく、結局本人がきめれば良いという結論に至りました。
そんな、今年の敬老の日は9月16日(月)です。
