シアター1010 に行ってきました。

北千住にあるシアター1010(THEATER 1010)へ舞台地獄楽−終の章−を観に行ってきました。
シアター1010は公募により決定した愛称で、シアターセンジュと読みます。
正式名称は足立区文化芸術劇場といいます。

1階553席、2階148席、計701席の劇場です。
北千住駅前の千住ミルディス 1 番館(北千住マルイ)内の11階に劇場入口があります。

地獄楽(jigokuraku)はマンガアプリ少年ジャンプ+で2018年1月から2021年1月まで連載された漫画作品です。
単行本は全13巻。シリーズ累計650万部突破。
2023年4月にテレビアニメ化され、第2期制作も決定しています。

舞台地獄楽1作めは単行本6巻なかばくらいまでの内容で2023年2月に上演されました。

花が咲き乱れ蝶が飛び、夢のように美しくみえるが恐ろしい化物が住むと噂される謎の島へ行き不老不死の仙薬を持ち帰った死罪人は無罪放免になるという幕府の命令により、死罪人たちと打ち首執行人の山田浅ェ門たちがそれぞれペアになり謎の島へ上陸します。

石隠れ最強の忍として恐れられた死罪人の画眉丸は“最愛の妻と再会するために”、無罪放免をかけて仙薬を求める他の死罪人たちと戦い、時には共闘しながら、島を統べている天仙たちとの生死を懸けた闘いに立ち向かう姿が描かれた1作め。

今回の終の章では“生きて帰る”という目的のため、共闘を重ねるうちに死罪人と打ち首執行人が立場を超えた絆を結び、生き残っている皆で天仙たちとの最終決戦に挑みます。単行本の最終巻までとのことで、登場人物や展開などカットして再構成されていたようですが、画眉丸の “必ず生きて帰る…最愛の妻のために”という強い意志はものすごく感じられました。

開演数分前になると舞台中央から魚や仏像の被り物をしたアンサンブルキャストさんたちが花や蝶を揺らしながら客席を練り歩きます。
通路側の席のお客様や2階のお客様をじーっと見つめたり、歩みを止めて花や蝶を揺らしたり…不思議な空間演出で会場全体を地獄楽の世界へ誘います。

大きい化物や忍である画眉丸・杠の忍術はプロジェクションマッピングで表現。
忍術名が文字ででてくるのでわかりやすかったです。

客席の完全暗転や天仙の2人が手を合わせた瞬間に劇場全ての電気がつく明転の演出。鏡合わせの枠を利用した過去と現在の同一人物の表現がよかったです!
舞台上を縦横無尽に繰り広げられるアクション!
客席通路もキャストさんたちが走ります!
休憩なしで約2時間15分、皆さん運動量が半端なかったです!

2.5次元舞台の魅力は、なんといってもキャラクターの再現度の高さです。
今回の終の章から新キャストになったキャラクターもいますが、皆さんものすごい再現度でした!

画眉丸(がびまる)の木津つばささんはヴィジュアルだけでなくアクションもすごくて画眉丸そのまま!
山田浅ェ門 佐切(やまだあさえもん さぎり)の白本彩奈さん。原作の佐切より可愛らしい感じなのですが、殺陣が鋭い!そして凛としてる!
杠(ゆずりは)は太田夢莉さん。もう杠そのもの!
めちゃくちゃスタイルよくて目が離せなかったです!
山田浅ェ門士遠(やまだあさえもんしおん)の中村太郎さん。士遠は盲目なので目を閉じているのですが、薄目であれだけ動けるなんてすごすぎますね!

シジャの櫻井圭登さんの画眉丸との戦闘はすごかった!舞台だから実際には当てない寸止めなので受ける側のタイミングやアクションの強弱で印象が変わってくるのですが、めちゃくちゃ動けるおふたりなので凄まじかったです!

山田浅ェ門 殊現(やまだあさえもん しゅげん)・十禾(じっか)・付知(ふち)・桐馬(とうま)・亜左弔兵衛(あざちょうべえ)、他の皆さんも再現度高かったです!

1作めの天仙は高橋健介さん1人で演じられていましたが、今回の天仙は佐々木喜英さん(男性)・立道梨緒奈さん(女性)が演じていて、妖艶な所作で天仙の陰と陽を表現していました。
セリフの発声タイミングや細かい動作のシンクロ率が高かったです!おふたりで複数の天仙を演じているのですが、同じ人が演じているとは思えなかったです。
特に立道さん!役者さんってすごいですね!

残念ながら今回の終の章の Blu-ray&DVD は発売されないようですが、公式サイトがありますので、興味のある方はヴィジュアルだけでも見てくださいね!

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melon bread
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メロンパンが大好きです。
博物館&美術館鑑賞・舞台鑑賞など、心のおもむくまま記事を書いています。

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