日本とインドネシアの渡り鳥「ツバメ」

四季のある日本での、夏の身近な野鳥と言えば「ツバメ」がいますが、毎年春(3 月頃)になるとインドネシアやフィリピン、ベトナム、マレーシアと言った国々から日本にやってきます。
日本滞在中は、家の軒先やビルの出入り口など、人が出入りする場所を好んで巣を作り子育てをします。

あえて人のいる場所に巣づくりをするのは、外敵から身を守るためだと考えられています。

1 度の子育てで、ツバメは 5 個前後産卵するそうですが、孵化した食欲旺盛なひなに餌を与えるべく春から夏は忙しく飛び回る親ツバメの姿が良く見られます。
子育て中のひなの愛らしさもあって多くの日本人はツバメを好意的にとらえているようです。
(余談ですが日本ではツバメを含む野鳥を捕獲したり飼ったりすることは法律で禁止されています。違法に捕獲した場合 1 年以下の懲役又は 100 万円以下の罰金の対象となります、結構厳
しいですね。)

子育てが終わると、巣立ったひな鳥と子育てを終えた親鳥は、巣を離れて集団となって過ごし水辺のヨシ原などにねぐらをつくり、たくさんの餌を食べて渡りに備えるそうです。
そして秋頃、9 月〜10 月になると、ツバメたちは九州・沖縄を経て海を越え日本を離れ南方へと渡っていきます。
そこで冬を過ごし、次の春、再び日本にやってきますが、これは距離にしておよそ 2,000km〜5,000km にもなります。

詳しいことは分かって無いそうですが、ツバメは太陽の位置や地磁気から向かう方角を把握していて正しい目的地に飛ぶことができると考えられているそうです。
そのツバメですが、最近は少しづつ数が減ってきていると言う報告もあります。
私もかつて「日本野鳥の会」と言う野鳥の保護と調査研究、自然環境の保護を目的とした団体の会員でしたので大変気になるところではあります。

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