Levi’s MADE IN JAPAN

ジーンズにこだわりがある人はたくさんいます。
男性では、車や時計感覚でコレクションする人も多いですね。元は単なる作業着が今では立派なビジネスアイテムになっていたりするのですから、ファッションは面白い世界です。

私が個人的に愛用しているのは「Levi’s」です。

古くはジェームズ・ディーンがプライベートで愛用していたことから人気に火がつき、今も変わらず愛されるジーンズブランドです。

そんな Levi’s が、新コレクションとして「MADE in JAPAN(通称 MIJ)」シリーズを立ち上げました。(最高級生地を利用した「Made of JAPAN(MOJ)シリーズ」も同時リリース)
生地など素材の全てを日本製で統一し、「長く使い続けるジーンズ」を目指そうという試みです。
元々は日本でも輸入物であるジーンズですが、日本独特の綿密な職人技と美しい自然が生み出す品質が、ただの作業着だったものを現代のアートの域までに生まれ変わらせました。
元々はロックンロールブームから世界的に誰もが履くようになったデニムですが、服として洗練させたのは日本だと言われています。

しかし、誰でも服を楽しめるようになった弊害として、昨今の環境問題で特に騒がれているのが衣料品廃棄の問題と、工場での染料廃棄汚染です。
特に黒い服に使われる染料は、自然界に存在しない色のために特に汚染を悪化させるそうです。

Levi’s では、染色には【Kitotex】と呼ばれるサステナブル技術が採用されており、この技術は、染色プロセスで使用する水や化学物質、電力の量を削減を実現しています。
各国が、1回着ただけでダメになる品質の服を量産し、ゴミ前提のものを増やし買わせ続けた産業の結果が現在の地球温暖化です。

時代の空気を読み、迅速に変化する Levi’s のフットワークの軽さに、ただ高いだけではない、意味のある最高のクオリティを日常着にもたらそうというブランドの真摯な想いを感じます。

私は MIJ シリーズの、ハイライズ・ストレート・ブラックデニムを購入しました。
ストレッチは入っていないのですが、絶妙な伸縮性があり、歩いていると「デニムに歩かされている」ような躍動感があります。

なんと糸も、ビスも、レザーバックルも、全て真っ黒!!しかし繊細な染色技術でなんとも言えない軽さが感じられ、これまでのブラックデニムの濃すぎて陰影がなかったり、履いていると不潔に見えたりすることがありません。白い服を合わせても色移りもしません(海外のデニムは、形が美しくても耐色性がないものが多いです)。
こういった見た目の良し悪しだけではない「心遣い」が、日本製品のレベルの高さを物語っていますね。
サイズも豊富なので、ぜひお店で試着して、確かめて選んでもらいたい逸品です。

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