日本語についての妄想

言葉を使う時に大事なのは、その時の状態や気持ちなどを、わかりやすく的確に表現することだと思いますが、これが至難の技です。大体が、言いすぎてしまうか言い足りない。そのどちらかです。
自分の考えてることが100%のきれいな状態で相手に受け取ってもらうなどということは奇跡に近いと言ってもいいかもしれません。言葉って難しいですよね。

日本語には「情報に踊らされる。」という言葉があります。“いろいろな情報に影響され、振り回されてしまう”というような意味があると思うのですが、とても的確でわかりやすい表現だと思います。
そうなんです。ついつい踊ってしまうほどに『情報』というのは魅力的です。もちろん不正確な情報も多々ありますが、基本的には、わたしたちはいつも情報に踊らされています。テレビやラジオ、新聞、SNS、周囲からの情報など、周りにはいろいろなメディアが溢れています。
「いやいや、そんなことはない。自分は情報なんかに踊らされてない。」「全くそんなことはない。むしろ情報を利用しているんだ。」という人も多いと思います。しかし、一度自分の足元を見てほしいのです。あなたも、きっと軽いステップくらいは踏んでいるのではないでしょうか?

さて、ここでいう「踊り」とは一体どんな種類の踊りを指しているのだろうと妄想してみましょう。きっと時代や国など地域、また個人によっても違ってくる気がしますよね。
たとえば、ヒップホップ、ブレイクダンス、社交ダンス、コンテンポラリーダンス、阿波踊り、ソーラン節、盆踊り、ベリーダンス、ツイスト など
現在の日本はダンスブームです。2012年より中学校体育ではダンスが必修化となりました。SNSの中を覗くと、みんな踊っています。とにかく踊りたくて仕方ないといった様子で、見ていても楽しいです。わたしも今の時代に青春時代を過ごしていたならダンス部に入っていたことでしょう。大好きな音楽にあわせて踊る。これほど楽しいことはないかもしれません。

社会人の方達の場合は、毎朝の満員電車等の通勤ラッシュでストレスを感じてイライラすることも多いと思います。ここで、一つ妄想してみましょう。たとえば電車でスマホを見ている人たち「この人たちも今、情報に踊らされてるのだな。」とその人たちが踊っている姿をイメージしてみましょう。「この学生達はきっとブレイキンだな」とか「この人はフラダンスかな?」「いや、社交ダンスかもしれない」などと、ちょっとした妄想をすることで満員電車のストレスも、ほんの少しは和らいでくのではないでしょうか。そして、あなた自身もきっと何かのダンスを踊っていることでしょう。

通常、ネガティブな意味合いで使われるこの「情報に踊らされる。」という言葉も、そんな風に考えたら世界がちょっとだけ面白く見えてくるから不思議です。

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MA
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”日常を少し違った視点で見てみる”をテーマに
自分の周囲、半径5メートル位にあるものなどについて書いています。
音楽やアート、文学が好きなグラフィックデザイナー。

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