映画「はたらく細胞」

MARIO
2025.12.12

映画館で映画を見る機会が減った中で、今年1月に観た「はたらく細胞」は心に残る楽しい映画でした。

細胞たちが主人公となり、人間の身体の中で起こるさまざまな活動を描いたこの映画。私は普段、生物学にはあまり詳しくありませんが、この作品を通して身体の仕組みに興味を持ち、新たな視点から知ることができました。

物語は、体内で働く多種多様な細胞たちの役割に焦点を当てています。白血球、赤血球、血小板など、普段は意識することのない存在が、まるでキャラクターのように生き生きと描かれ、それぞれが自分の役割を全うする姿はまさにヒーローのようです。体内で繰り広げられるドラマが、まるで冒険物語のように展開していく様子に、引き込まれました。

特に印象的だったのは、白血球の「キラーT細胞」や「マクロファージ」の存在です。彼らは私たちの身体を守るために病原菌と戦う重要な役割を担っており、その戦いぶりはとても感動的でした。単なる細胞でありながらも、命をかけて仲間や身体を守る姿には、人間味さえ感じられ、胸を打たれました。

また、赤血球のキャラクターも魅力的!
彼女が酸素を運ぶことで全身に命が行き渡るということが、これまで何気なくしていた呼吸や生命活動の重みを再認識させてくれました。日常の中で意識することのないこの働きの裏に、無数の細胞たちの懸命な努力があると思うと、身体そのものがとても愛おしく感じられました。

映画全体を通して感じたのは、生命の偉大さと、それを支える細胞一つひとつの尊さです。身体の中でこんなにも多くのドラマが繰り広げられているとは想像もしていませんでした。そして、その小さな細胞たちが一つになって、私たちの身体を作り、守ってくれているのだということに、改めて深い感動を覚えました。

最近は映画をスクリーンで観ることが少なくなっていましたが、この作品はまさに映画館で観る価値のある一本です。楽しく、学びがあり、感動もあり、何度でも観たくなるような素晴らしい作品でした。体内で繰り広げられる小さな命の物語に触れることで、私たち自身の生命について深く考えさせられた、心に残る映画でした。